TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2005年1月23日放送)

TOKIO HOT 100 2005-01-23 放送回ランキング ランキング

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2005年1月23日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2005年1月23日放送回)。

この週の音楽シーン

2005年1月23日放送の「TOKIO HOT 100」で1位に輝いたのは、THE CHEMICAL BROTHERSの「GALVANIZE」だった。ケミカル・ブラザーズといえば90年代後半からビッグ・ビートと呼ばれるダンス・ミュージックのムーヴメントを牽引してきた英国出身のデュオであり、本作はそのキャリアの中でもひときわ異色の輝きを放つ一曲だった。ラップグループOhno Watanabeのラッパー、Q-Tipをフィーチャーし、中東・北アフリカ音楽を思わせるストリングスのフレーズをサンプリングしながら、あくまでダンスフロア仕様のビートに仕上げるという構成は、当時のクラブ・ミュージックとヒップホップ、そしてワールド・ミュージック的な要素がクロスオーバーしていく時代の空気を象徴していたように思う。2005年という年は、まだiPodやiTunes Storeが浸透しきる直前で、CDやレンタル、そしてラジオのチャート番組が新しい音楽との出会いの場として大きな役割を持っていた時期でもある。そうした中で洋楽ダンス・トラックが邦楽の人気曲を抑えて1位に立つという構図は、東京のリスナーの耳が非常にコスモポリタンだったことの証でもあるだろう。 同じ週のTOP10を見渡すと、その多様性がより鮮明になる。2位にはSPITZの「春の歌」、3位にはウルフルズの「暴れだす」がランクインし、日本のロックバンドが持つ独特のポップセンスがしっかりと存在感を示していた。4位のYUKI「JOY」は、元JUDY AND MARYのボーカリストとしてソロ活動を続けていた彼女らしい、軽やかで芯のあるロックチューンだ。5位のORANGE RANGE「花」は、当時沖縄出身の若手バンドとして一気に全国区の知名度を得ていた曲であり、6位のEXILEの「STAY」は、この時期から徐々にJ-POPシーンでの存在感を強めていくグループの足跡を感じさせる。 一方で7位以降には、当時のUSチャートを賑わせていた楽曲が並ぶ。JAY-ZとLINKIN PARKのマッシュアップ的コラボレーション「NUMB/ENCORE」は、ヒップホップとロックというジャンルの垣根を軽々と越えていく2000年代的な感覚を体現した一曲であり、ラジオでも大きな話題を呼んだ。JENNIFER LOPEZの「GET RIGHT」やASHANTI feat. JA RULEの「TURN IT UP」は、当時のR&B・ヒップホップ全盛期を思わせるサウンドで、SOWELUの「HE IS NOT FOR ME」は日本のR&Bシンガーたちが自分たちの言葉でこのグルーヴを鳴らそうとしていた時代の証でもある。 こうして振り返ると、この週のTOP10は洋楽・邦楽、ロック・ダンス・ヒップホップ・R&Bといったジャンルが入り乱れながらも、それぞれが独自の輝きを放っていた「TOKIO HOT 100」らしい構成だったと言える。1位のケミカル・ブラザーズが示したのは、ジャンルを超えたグルーヴこそが東京のリスナーを動かす力を持っていたということであり、当時のラジオが果たしていた「耳の解放区」としての役割を、今もあらためて感じさせてくれる一枚である。

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2005年1月23日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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