TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2002年8月25日放送)

TOKIO HOT 100 2002-08-25 放送回ランキング ランキング

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2002年8月25日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2002年8月25日放送回)。

この週の音楽シーン

2002年8月25日放送分の「TOKIO HOT 100」でトップに立ったのは、RIP SLYMEの「楽園ベイべ-」だった。この年、彼らは前年リリースの「熱帯夜」などで一躍茶の間にまで名前が知られるようになっており、日本語ラップがヒップホップ愛好家だけのものではなく、夏の空気そのものを彩るポップミュージックとして機能し始めていた時期だ。RYO-Z、ILMARI、PES、SUといった各MCの個性的な声とフロウが折り重なる楽曲は、難解な言葉遊びを重ねながらも、聴き手を選ばない開放感を持っていた。「楽園ベイべ-」というタイトルからも想像できるように、この曲には夏休みの終わりが近づく8月下旬の空気にふさわしい、乾いたビートと浮遊感のあるトラックメイクが施されており、当時の東京の街を行き交うカルチャーの気分をそのまま音にしたような一曲だったといえる。

この週のチャート全体を見渡すと、時代の転換点らしい多国籍な顔ぶれが並んでいるのも興味深い。2位にはカナダ出身の新星、アヴリル・ラヴィーンの「COMPLICATED」がランクイン。前年までのティーンポップ全盛から一転し、スケーターファッションを纏った等身大のロックが世界的なムーブメントを起こしていた時期であり、彼女の登場は10代の女性アーティスト像を大きく塗り替えるものだった。3位のアンダーワールド、4位のコールドプレイは、ともにUKのシーンを代表する存在。コールドプレイはデビューアルバム『パラシューツ』からの評価を経て、まさにこの時期、次のステージへ向かおうとしていた。5位のレッチリ「BY THE WAY」は、同名アルバムからのタイトル曲で、バンドが力強いロックンロールから内省的でメロディアスな方向へと成熟を遂げつつあったことを象徴する存在だった。

邦楽勢にも目を向けると、6位にはEGO-WRAPPIN’の「くちばしにチェリー」。昭和歌謡やジャズ、和のムードを独自にミックスした彼女たちのサウンドは、渋谷系以降のクラブミュージック的な感性とレトロな情緒を併せ持ち、この時代ならではの「和製ジャズ・ポップ」の魅力を放っていた。7位のPUSHIMは沖縄出身のシンガーで、「FOREVER」はレゲエやポップスの垣根を越えて広く支持を集めた楽曲。9位のスピッツ「ハネモノ」は、90年代から続く安定した人気を保ちながらも、新たな作品でリスナーの耳を飽きさせないバンドの底力を感じさせる。10位には桑田佳祐の「ROCK AND ROLL HERO」がランクインしており、サザンオールスターズのフロントマンとしてだけでなく、ソロアーティストとしても日本のロック・ポップスシーンに強い足跡を残し続けていたことがうかがえる。

こうして並べてみると、この週のTOP10は洋楽・邦楽、ヒップホップ・ロック・レゲエ・ジャズ的要素までもが渾然一体となった、まさに「都市型FM局」らしい多様性に満ちたラインナップだった。RIP SLYMEの1位は、そうした多国籍・多ジャンルの音楽が同じ土俵で鳴らされる時代の空気を象徴する出来事であり、2002年の夏という季節感とともに、今聴き返しても色褪せない瑞々しさを保っている。

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2002年8月25日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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