TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2002年3月10日放送)

TOKIO HOT 100 2002-03-10 放送回ランキング ランキング

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2002年3月10日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2002年3月10日放送回)。

この週の音楽シーン

2002年3月10日の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、1位に輝いたのはブランディの「WHAT ABOUT US?」だった。90年代半ばにティーンシンガーとしてデビューし、R&Bシーンの中心的存在へと成長した彼女が、2002年にリリースしたアルバム「Full Moon」からのカットで、当時のアーバンR&Bらしいメロウかつビートの効いたトラックに、力強くも繊細な歌声を乗せた一曲だ。この時期のUSチャートはR&Bとヒップホップが完全に主流を占めつつあり、日本の洋楽リスナーにもその質感がリアルタイムで浸透していたことを、この1位という結果は物語っている。2位のアラニス・モリセットの「HANDS CLEAN」も含め、TOP2が女性アーティストの楽曲だったのはこの時代らしい構図と言える。90年代オルタナ・ロックの旗手だったアラニスが、より内省的でパーソナルな作風に変化していった様子も当時の音楽シーンの多様化を象徴していた。

邦楽勢に目を向けると、3位にMISIAの「果てなく続くストーリー」、4位に小沢健二の「麝香」がランクインしている。MISIAはこの時期すでに日本のR&Bシンガーとして圧倒的な支持を得ており、透明感のある高音域と表現力で洋楽勢と並んでも遜色ない存在感を放っていた。一方、渋谷系の代表格として90年代を駆け抜けた小沢健二は、2000年代に入ってからより静かで滋味深い作風へと移行しており、「麝香」もそうした成熟期の空気を感じさせる楽曲だった。5位のKICK THE CAN CREWの「マルシェ」は、日本語ラップがポップスの文脈へと接続され始めていた時期を象徴する存在で、当時のヒップホップ勢の勢いを感じさせる。

6位のケミカル・ブラザーズ「STAR GUITAR」は、UKのビッグビート・ムーブメントが徐々に成熟し、よりメロディックでシネマティックな作風へと進化していく過程を示す名曲だ。8位のペット・ショップ・ボーイズ「HOME AND DRY」も、80年代から続くエレクトロポップの系譜が2000年代にもなお現役であることを証明していた。こうした洋楽エレクトロ勢と、7位のゴスペラーズのようなアカペラ/R&Bグループが同じチャートに並ぶのも、当時のTOKIO HOT 100の懐の広さを表している。

そして9位にBUMP OF CHICKEN「メロディーフラッグ」、10位にくるり「ワ-ルズエンド・スーパーノヴァ」がランクインしているのも興味深い。両バンドとも2000年代初頭にロックシーンの新しい潮流を作り出していた存在で、後に日本のロックの主流を担っていくグループの初期の勢いをこの週のチャートからも感じ取ることができる。全体を通して見ると、この週のTOP10はUSR&B、UKエレクトロ、日本語ラップ、邦楽ロック、渋谷系以後の音楽性が一つのチャートの中で共存していた、まさに2000年代初頭ならではの多様性を凝縮した並びだったと言えるだろう。

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2002年3月10日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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