TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2000年2月13日放送)

TOKIO HOT 100 2000-02-13 放送回ランキング ランキング

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2000年2月13日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2000年2月13日放送回)。

この週の音楽シーン

2000年2月13日放送回のTOKIO HOT 100で1位に輝いたのは、OASISの「GO LET IT OUT」だった。前年に発表されたアルバム「STANDING ON THE SHOULDER OF GIANTS」からのリードシングルで、90年代を通してブリットポップの旗手として君臨してきたギャラガー兄弟が、新しい世紀を目前に控えたタイミングで放った一曲である。ループするサイケデリックなギターリフと、ノエル・ギャラガーらしい大らかなメロディが同居するこの曲は、それまでの「ロックンロールスターの雄叫び」的なイメージから一歩踏み出し、より内省的で実験的な質感を纏っていたのが印象的だ。90年代のギターロック全盛期を牽引したバンドが、世紀の変わり目にどう変化していくのかという緊張感を、多くのリスナーがこの曲に感じ取っていたのではないだろうか。

このTOP10を眺めると、2000年という年がいかに音楽的な過渡期であったかがよくわかる。2位にはスピーチ率いるアレステッド・ディヴェロップメントの流れを汲む「SPIRITUAL PEOPLE」、3位にはハウス・クラシックとして知られるガイの「DANCIN’」がランクインしており、ヒップホップとハウス、ソウルが緩やかに混ざり合っていた当時のダンスミュージックのムードが伝わってくる。4位のディーターによる「EL PARAISO RICO」は、ラテンやトライバルなグルーヴを取り入れたクラブトラックで、90年代末から続くワールドミュージック的な感性がクラブシーンにも浸透していたことを物語る。

一方で5位には、後にポップスターとして大ブレイクするジェシカ・シンプソンの初期作「I THINK I’M IN LOVE WITH YOU」が入っており、ティーンポップ・ムーヴメントの足音がすでに聞こえ始めていた時期でもあった。ブリトニー・スピアーズやバックストリート・ボーイズが世界を席巻する直前の、いわば静かな予兆のような一曲だ。7位のディアンジェロ「UNTITLED(HOW DOES IT FEEL)」は、ネオソウルという言葉がまだ新鮮だった時代に、官能性と芸術性を両立させた名曲として、今なお語り継がれる存在感を放っている。

邦楽勢にも目を向けたい。6位にはMISIAの「アツイナミダ」、9位には奥田民生の「マシマロ」がランクイン。MISIAはデビューから間もない時期にすでに圧倒的な歌唱力で邦楽シーンに衝撃を与えており、この曲もその表現力の高さを感じさせる。奥田民生はユニコーン解散後のソロ活動で独自のマイペースなロックンロール路線を確立しつつあり、洋楽との共存の中でも埋もれない個性を発揮していた。

そして8位のプライマル・スクリームによる「SWASTIKA EYES」のリミックス、10位のライ・クーダーとキューバの音楽家たちによる「CHAN CHAN」も見逃せない。前者はブレイクビーツとロックを融合させた過激なアグレッションを、後者はブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブの流れを汲む、時代を超えたキューバ音楽の豊かさを体現していた。ジャンルも国境も軽やかに横断するこのTOP10は、2000年という新世紀の入り口に立った音楽シーンの多様性と柔軟性を、今振り返っても鮮やかに映し出している。

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2000年2月13日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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