TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(1998年12月27日放送)

TOKIO HOT 100 1998-12-27 放送回ランキング ランキング

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1998年12月27日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(1998年12月27日放送回)。

この週の音楽シーン

1998年も暮れようとしていたこの週、TOKIO HOT 100の頂点に立っていたのは、マライア・キャリーとホイットニー・ヒューストンという当代最強の二大女性シンガーが共演した「WHEN YOU BELIEVE」だった。この曲はアニメーション映画『プリンス・オブ・エジプト』のために書き下ろされた楽曲で、モーセの物語という壮大なテーマにふさわしいスケール感を持った一曲として、公開当時から大きな注目を集めていた。何より話題を呼んだのは、90年代のポップス/R&Bシーンを代表する二人の歌姫が、一つの曲の中でせめぎ合うように声を重ねるという構図そのものだった。互いに一歩も引かない伸びやかな歌唱が絡み合う様は、まさに歳末にふさわしい豪華絵巻であり、この年の締めくくりを飾るにふさわしい1位だったと言える。

2位にはニュー・ラディカルズの「YOU GET WHAT YOU GIVE」がランクイン。バンド編成ながらどこかポップでオプティミスティックなサウンドは、90年代末のアメリカのオルタナティブ・シーンの中でも独特の存在感を放っていた。3位のオフスプリング「PRETTY FLY (FOR A WHITE GUY)」は、パンク/スカのエッセンスをユーモラスに落とし込んだ楽曲で、この年のロック・シーンを象徴するヒットのひとつだった。シリアスなバラードから諧謔味のあるロックまでが同じチャートに同居しているのは、当時のポップ・ミュージックの懐の深さを物語っている。

4位のアラニス・モリセットは「THANK U」で、90年代半ばに彼女がシーンに叩きつけた激情的なロックから、より内省的で精神性を帯びたサウンドへと歩みを進めていた時期の楽曲だ。5位のローリン・ヒルによる「TO ZION」は、彼女自身の出産と母性をテーマにした曲で、この年最大の成功作となったソロ・アルバムの中でも特に深いメッセージ性を持つ一曲として知られている。ヒップホップ、ソウル、R&Bを自在に横断する彼女の存在は、90年代末のブラック・ミュージックの新しい潮流を体現していた。

日本勢では6位にMISIAの「Key of Love」がランクイン。デビューから間もない時期にありながら、その圧倒的な声量と表現力で早くもシーンに強い印象を刻みつけていた彼女の歩みは、この後の日本のR&B/ソウル・シーンの流れを考える上で欠かせないものとなっていく。7位には再びホイットニー・ヒューストンが「UNTIL YOU COME BACK」で登場しており、この週は同一アーティストが1位と7位に同時にランクインするという、当時の彼女の充実ぶりを感じさせる並びになっている。

8位のジュエル「HANDS」は、フォーク的な素直さを持ったシンガーソングライター路線がメインストリームでも支持を得ていたことを示す一曲。9位のU2「SWEETEST THING」、そして10位のディープ・ディッシュ meets エヴリシング・バット・ザ・ガール「THE FUTURE OF THE FUTURE」は、ロックの重鎮からクラブ/エレクトロニカ的な感性まで、TOP10の中に多様な音楽性が共存していたことを物語っている。ジャンルも国境も軽やかに越えていくこの並びこそ、1998年という年の終わりにふさわしい、豊かなラジオ・チャートの一断面だったのではないだろうか。

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1998年12月27日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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