TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(1997年8月3日放送)

TOKIO HOT 100 1997-08-03 放送回ランキング ランキング

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1997年8月3日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(1997年8月3日放送回)。

この週の音楽シーン

1997年8月3日放送の「TOKIO HOT 100」で1位に輝いたのは、HANSONの「MMMBOP」だった。この年、アイザック、テイラー、ザックの三兄弟による若きバンドは世界中を席巻し、日本でも夏の空気とともにラジオから流れ続けた一曲として記憶されている人が多いはずだ。あどけなさの残るハーモニーと、口ずさみたくなるタイトルの響き。難しい理屈抜きに耳へ飛び込んでくるあの明るさは、90年代後半という時代の中でも独特の爽快感を放っていた。当時はグランジ以降の重さやオルタナティブの陰影が音楽シーンに色濃く残っていた時期でもあり、そこに現れた屈託のないポップスは、良い意味で異物のように響いたのではないだろうか。

TOP10全体を見渡すと、1997年という年の多層的な空気がよくわかる。2位にはPRODIGYの「SERIAL THRILLA」。ブレイクビーツやビッグビートがロックともダンスミュージックともつかない過激な熱量で存在感を放っていた時代であり、彼らはその象徴的な存在だった。一方で4位には、ノトーリアスB.I.G.への追悼としても知られるPUFF DADDY & FAITH EVANS feat. 112の「I’ll Be Missing You」。ヒップホップとR&Bが主流のポップシーンへ本格的に浸透していく過程を象徴する楽曲であり、サンプリングの手法が広くリスナーに認知されていく転換点の一つでもあった。

さらに8位にはMEREDITH BROOKSの「Bitch」。当時のオルタナティブ/ロック色を持つ女性シンガーソングライターの台頭を示す一曲であり、その率直なタイトルとサウンドは、90年代後半のガールズロック的な潮流とも重なって語られることが多い。9位のEN VOGUEの「Whatever」は、R&Bグループとしての成熟したハーモニーを聴かせ、10位のROBIN S.「It Must Be Love」はハウス/ダンスクラシックの系譜を引き継ぐ楽曲として、クラブシーンとの接続を感じさせる。ジャンルを横断しながらもポップという枠にまとまっていくのが、この時代のチャートらしさだったと言える。

また3位のMATT BIANCOによる「Sunshine Day」や6位のTHE BRAND NEW HEAVIESの「You Are The Universe」は、ジャズ・ファンクやアシッドジャズの流れを汲むサウンドで、夏らしい爽やかさとグルーヴを同居させていた。7位のDIANA KINGによる「I Say A Little Prayer」は、レゲエ/ダンスホールのアーティストによるカバーという形で、スタンダード曲を新しい文脈で聴かせる面白さを提示していた。5位のJUICE「Best Days」も含め、当時のUK発ポップスやソウル、ダンスミュージックがバランス良く共存していたことがうかがえる。

HANSONの「MMMBOP」がこうした多様なサウンドの中で首位に立っていたという事実は、1997年という年がジャンルの境界を軽やかに越えながら、シンプルなポップの強度そのものが評価された時代だったことを物語っている。ロック、ヒップホップ、ハウス、ジャズファンクが並び立つ中で、あの三兄弟の歌声が持つ透明感は、今聴き返しても色褪せない魅力を放っている。

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1997年8月3日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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