TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(1998年7月12日放送)

TOKIO HOT 100 1998-07-12 放送回ランキング ランキング

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1998年7月12日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(1998年7月12日放送回)。

この週の音楽シーン

1998年7月12日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、1位に輝いたのはBRANDY AND MONICAの「THE BOY IS MINE」だった。当時ティーンから絶大な支持を集めていた二人のR&Bシンガーが、一人の男性をめぐって歌の中で丁々発止のやり取りを繰り広げるという設定そのものが話題を呼び、単なるデュエット曲の枠を超えたポップカルチャー的な事件として受け止められていたことを思い出す。90年代後半のR&Bシーンは、メロディアスな歌唱力と洗練されたトラックメイキングが融合し、洋楽リスナーだけでなくJ-POP志向のリスナーにも浸透していった時期であり、この曲はまさにその象徴的な存在だったといえるだろう。 2位以下を眺めると、この週のTOP10がいかに多彩なサウンドで構成されていたかがよくわかる。KAREN RAMIREZの「TROUBLED GIRL」はダンス/クラブミュージックの浮遊感を持ち込み、DES’REEの「LIFE」は独特の脱力感とグルーヴでアダルト層にも支持された楽曲だった。GLORIA ESTEFANはラテンポップの女王として90年代を通して安定した人気を誇っており、「HEAVEN’S WHAT I FEEL」もその路線を継承する一曲。5位のBEASTIE BOYSによる「INTERGALACTIC」は、ヒップホップとエレクトロが交錯するユニークなサウンドとミュージックビデオのインパクトで、当時のオルタナティブ/クロスオーバー志向のリスナーを刺激した存在感のある楽曲だった。 中盤にはMICA PARISのソウルフルな「STAY」、UKのブレイクビーツ/ドラムンベース周辺で評価の高かった4HEROの「STAR CHASERS」がランクインしており、当時のJ-WAVEが単なるヒットチャートの追随にとどまらず、クラブミュージックやブラックミュージックの深いところまで拾い上げていたことがうかがえる。SIMPLY REDの「SAY YOU LOVE ME」は、バンドとして息の長いキャリアを築いていた彼らならではの円熟したソウル/ポップ表現。LUTRICIA MCNEALの「AIN’T THAT JUST THE WAY」は伸びやかな歌声で当時ヨーロッパ発のR&B/ダンスクロスオーバーとして注目されていた一曲だ。 そして10位には、THE SMASHING PUMPKINSの「AVA ADORE」がランクイン。オルタナティブロックの重鎮が、ダークでインダストリアルな質感を纏いながらも中毒性のあるフックを持ち込んだこの曲は、90年代末のロックシーンが持っていた実験精神と大衆性の両立を物語っている。 こうして並べてみると、この週のTOP10はR&B、ダンス、ラテン、ヒップホップ、ソウル、UKブレイクビーツ、オルタナティブロックと、ジャンルの境界が驚くほど自由に横断されていたことがわかる。1998年という年は、CDセールスがピークに近づきながらも、インターネットによる音楽の聴き方の変化が水面下で始まりつつあった過渡期でもあった。そんな時代に、ジャンルを問わず良質な楽曲を並列に紹介するチャート番組が存在していたこと自体が、今振り返ると非常に貴重な文化的スナップショットだったと感じさせられる。BRANDY AND MONICAの1位という結果は、その週の音楽シーンの多様性を象徴する一つの頂点だったのだろう。

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1998年7月12日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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