TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(1997年12月14日放送)

TOKIO HOT 100 1997-12-14 放送回ランキング ランキング

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1997年12月14日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(1997年12月14日放送回)。

この週の音楽シーン

1997年12月14日放送の「TOKIO HOT 100」で1位に輝いたのは、ジャネット・ジャクソンの「トゥゲザー・アゲイン」だった。この曲を含むアルバム『ザ・ヴェルヴェット・ロープ』は、当時のジャネットが自身の内面と向き合いながら制作した意欲作として語られることが多く、そのなかでもこのシングルはハウス的な高揚感を纏ったダンスナンバーとして、多くのリスナーの耳を掴んだ。90年代後半という時代は、R&Bとダンスミュージックの境界が柔軟に溶け合っていた時期であり、ジャネットのポップな求心力とクラブフロアの高揚感を同居させたこの曲は、まさにその空気を象徴する存在だったと言えるだろう。師走の街に流れるにはやや不思議な明るさを持つこの曲だが、年末に向けて浮足立つ気分と妙にシンクロしていたのかもしれない。

2位にはエンヤの「オンリー・イフ」がつけている。幻想的で荘厳なサウンドスケープを得意とするエンヤの楽曲が、洋楽ランキングの上位に食い込んでいたこと自体、当時のリスナーの音楽的な間口の広さを物語っている。3位のセリーヌ・ディオン「ビー・ザ・マン」も含め、力強い女性ボーカリストたちがチャートの上位を占めていたのがこの時期の特徴のひとつだ。4位のスパイス・ガールズ「スパイス・アップ・ユア・ライフ」は、まさに「ガールパワー」という言葉が世界を席巻していた時代の熱量そのもの。5位のベイビーフェイス feat. エリック・クラプトン「チェンジ・ザ・ワールド」は、映画『フェノミナン』の主題歌として広く知られ、R&Bの作曲家として名を馳せたベイビーフェイスと、ロックの重鎮クラプトンという組み合わせの妙も話題になった一曲だ。

中盤に目を移すと、6位のチャンバワンバ「タブサンピング」は、パンクとアクティビズムの精神を持つイギリスのグループが、思いがけずワールドワイドなヒットを飛ばした異色の存在として記憶されている。酒場の高揚感をそのまま音にしたようなあの反復フレーズは、一度耳にすると離れない中毒性を持っていた。7位のディンフルエンス「マジック」はUKのソウル/クラブミュージックシーンの層の厚さを感じさせ、8位のボーイズIIメンによる「ア・ソング・フォー・ママ」は、コーラスグループとしての円熟味を感じさせるバラードだった。9位のリサ・ローブ「アイ・ドゥ」は、シンガーソングライター的な等身大の魅力で聴かせる一曲。そして10位のオール・セインツ「レッツ・ゲット・スターテッド」は、スパイス・ガールズと並び語られることの多かったガールズグループの、また違ったクールな質感を示していた。

こうして並べてみると、この週のTOP10は、ダンスミュージック、バラード、ロック、UKソウル、ガールズグループと実に多彩なジャンルが同居しており、90年代後半という時代がいかに音楽的な多様性を許容していたかがよくわかる。ジャネット・ジャクソンの1位というニュースの裏側には、こうした豊かな音楽地図が広がっていたのである。

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1997年12月14日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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