TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(1997年1月26日放送)

TOKIO HOT 100 1997-01-26 放送回ランキング ランキング

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1997年1月26日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(1997年1月26日放送回)。

この週の音楽シーン

1997年1月26日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、1位に輝いていたのはJAMIROQUAIの「COSMIC GIRL」だった。ジェイ・ケイ率いるこのUKバンドは、前年に発表したアルバム『Travelling Without Moving』で世界的なブレイクを果たし、そこからのシングルカットが立て続けにヒットしていた時期にあたる。ファンクやディスコ、ソウルといった70年代のグルーヴを吸収しながら、90年代らしいクラブ・ミュージックの感覚で再構築するそのサウンドは、当時「アシッド・ジャズ」というジャンル名とともに語られることが多かった。ジェイ・ケイのトレードマークである奇抜なヘッドギアも含め、ビジュアル面でも強い印象を残したアーティストであり、この曲もまた軽快なベースラインとファルセットが印象的な仕上がりになっている。

TOP10全体を眺めると、90年代半ばという時代の多様性がよく表れている。2位にはUNDERWORLDの「BORN SLIPPY」がランクインしており、こちらはテクノ/エレクトロニカがメインストリームに接近していた時期を象徴する存在だ。反復するビートと切迫したヴォーカルが独特の高揚感を生み出す楽曲で、当時のクラブカルチャーとロック/ポップスの境界が溶け合いつつあったことを感じさせる。一方で3位のSPICE GIRLSは、まさにこの前後にデビューし世界中を席巻していく真っ最中であり、ガールズグループというフォーマットに新しい風を吹き込んだ存在として記憶されている。

4位のERIC CLAPTONによる「CHANGE THE WORLD」は映画『フェノミナン』の主題歌として広く知られ、ロック・ギタリストとしての顔とは異なる、円熟したポップ職人としてのクラプトンの一面を示す楽曲だった。5位のBABYFACE、9位のWHITNEY HOUSTON、そして10位に名を連ねるERIC BENETといった顔ぶれは、90年代のR&B/ソウル・シーンの層の厚さを物語っている。特にERIC BENETはこの時期にソロとして本格的に注目され始めた新世代のシンガーであり、ベテランと新人が同じチャートの中に並んでいたことは興味深い。

6位のU2「DISCOTHEQUE」は、ロックバンドがダンス・ミュージックの語法を大胆に取り入れた挑戦作として話題になった一曲であり、当時のロックがジャンルの垣根を越えて実験を重ねていたことを象徴している。7位のVANESSA WILLIAMSによる「ALFIE」はスタンダードナンバーのカヴァーとして、ポップスの中に流れる伝統的な歌唱の系譜を感じさせる。8位のTHE ARTIST FORMERLY KNOWN AS PRINCEは、改名という出来事そのものが当時大きな話題となっていたアーティストで、ソウルフルなバラードでその表現力の幅を改めて示していた。

このようにこの週のTOP10は、ダンス/クラブ・ミュージック、ロック、R&B、ポップスが並列に存在し、互いに影響を与え合っていた90年代半ばの音楽シーンの縮図といえる。ジャンルの境界が緩やかに解けていくその過渡期の空気を、今あらためて聴き返すと新鮮に感じられるはずだ。

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1997年1月26日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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