TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(1997年2月2日放送)

TOKIO HOT 100 1997-02-02 放送回ランキング ランキング

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1997年2月2日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(1997年2月2日放送回)。

この週の音楽シーン

1997年2月2日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、1位に輝いていたのはジャミロクワイの「COSMIC GIRL」だった。前年に大ヒットした「Virtual Insanity」を含むアルバム『Travelling Without Moving』からのシングルで、ジェイ・ケイの伸びやかなファルセットと、タイト極まりないベース&ドラムの絡みが心地よいアシッドジャズ/ファンク・チューンだ。宇宙的なテーマと未来的なサウンドが同居していながら、根っこには70年代ソウルやディスコへの深いリスペクトが感じられる。当時の日本でも「かっこいい洋楽」の象徴的存在として、ラジオやクラブ、テレビCMなど様々な場所でこの曲が流れていたのを覚えている人も多いはずだ。

この週のチャート全体を眺めると、1997年前後という時代の空気が色濃く映し出されている。2位にはスパイス・ガールズの「2 BECOME 1」がランクイン。前年のデビュー曲「Wannabe」で世界を席巻した彼女たちが、バラード寄りの楽曲でも存在感を示していた時期であり、ガールズパワーというキーワードとともにポップスの潮流を大きく動かしていた。一方で3位のエリック・クラプトン「CHANGE THE WORLD」は映画『フェノミナン』の主題歌としても知られ、バブルガム・ポップとは対照的な、円熟したアダルト・コンテンポラリーの魅力を放っている。同時期のチャートにこうした異なる系統の楽曲が並んでいること自体が、90年代後半のラジオが持っていた懐の深さを物語っている。

4位のアンダーワールド「BORN SLIPPY」は、前年公開の映画『トレインスポッティング』での使用によって世界的な知名度を獲得した楽曲で、UKクラブ・シーンのエナジーをそのまま凝縮したようなトラックだ。5位のU2「DISCOTHEQUE」も含め、ロックバンドがダンスミュージックのビートやテクスチャーを大胆に取り入れていく流れが、このチャートの中盤にはっきりと表れている。ギターバンドという枠組みを踏み越え、クラブカルチャーと接続しようとする実験精神が、当時のUKシーンの活気をよく伝えている。

後半に目を移すと、ベイビーフェイスやエリック・ベネイ、そしてジョージ・ベンソンが参加したニューヨリカン・ソウルなど、R&B/ソウル系の楽曲が並ぶ。クリスタル・ウォーターズのハウス・チューンや、プリンス改め「The Artist Formerly Known As Prince」による「Betcha By Golly Wow!」のカヴァーも顔を出しており、ブラックミュージックの多様な広がりがここでも確認できる。ロック、ポップ、ハウス、ソウル、AORが一つの番組の中で自然に共存していたことは、ジャンルの垣根が今よりも柔軟だった当時のラジオならではの光景だろう。

ジャミロクワイの「COSMIC GIRL」を頂点に置いたこの週のTOP10は、単なるヒット曲の羅列ではなく、90年代後半という時代がどのような音楽を求めていたかを凝縮したスナップショットのように映る。ダンス、ロック、ソウル、バラードが等価に並ぶ多様性こそが、当時の洋楽シーンの豊かさそのものだったのだと、今あらためて実感させられる。

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1997年2月2日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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