TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(1997年1月5日放送)

TOKIO HOT 100 1997-01-05 放送回ランキング ランキング

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1997年1月5日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(1997年1月5日放送回)。

この週の音楽シーン

1997年が幕を開けたばかりのこの週、J-WAVE「TOKIO HOT 100」の頂点に輝いたのはJAMIROQUAIの「COSMIC GIRL」だった。ジェイ・ケイ率いるこの英国産ユニットは、70年代のファンクやディスコ、クラブ・ミュージックの感触を大胆に取り込みながら、極めてモダンな質感で鳴らすという独自のポジションを築いており、この曲もまたワウの効いたギターカッティングとタイトなグルーヴが心地よく絡み合う一曲だった。当時は「アシッドジャズ」という言葉がまだ一定の説得力を持っていた時代で、過去への憧憬と未来志向のサウンドプロダクションが同居する感覚こそが、この曲の最大の魅力だったように思う。1位という結果は、単なるヒットというより、都市生活者的な洗練を志向するリスナー層の感性を象徴していたと言えるだろう。

2位にはWHITNEY HOUSTONの「I BELIEVE IN YOU AND ME」がランクインしている。伸びやかで力強い歌唱はまさに彼女の真骨頂であり、90年代のバラードシーンにおいて圧倒的な存在感を放っていたことを改めて感じさせる。3位のTHE ARTIST FORMERLY KNOWN AS PRINCEという表記も、この時代ならではの興味深いトピックだ。プリンスが自らの名前をシンボルへと変え、あえて「かつてプリンスと呼ばれたアーティスト」と名乗っていた時期であり、レコード会社との契約問題を背景にした、彼一流のアティテュードの表明でもあった。「BETCHA BY GOLLY WOW!」はもともとThe Stylisticsのソウルクラシックであり、それをプリンス流に再解釈したカバーというのも聴きどころだった。

4位のVANESSA WILLIAMS「ALFIE」、6位のBABYFACE、9位のTONI BRAXTONといった顔ぶれは、当時のアーバンでソウルフルなポップスがいかに層の厚いシーンを形成していたかを物語っている。BABYFACEはプロデューサーとしても90年代のR&B/ポップスシーンを牽引した人物であり、自身のアーティスト活動でもそのメロディセンスは健在だった。8位のDARYL HALLも、Hall & Oatesとしての活動で知られるベテランが、このタイミングでソロ曲をチャートに送り込んでいたことは興味深い。

一方で異彩を放っていたのが7位のUNDERWORLD「BORN SLIPPY」だ。前年の映画「トレインスポッティング」での起用によって世界的なアイコンとなったこの曲は、ビッグビートやエレクトロニカが徐々にメインストリームへと浸透していく時代の空気を鮮やかに切り取っていた。JAMIROQUAIの有機的なグルーヴと、UNDERWORLDの無機質でハイテンションなビートが同じTOP10に並んでいたことは、この時期の音楽シーンの多様性と過渡期的な面白さを象徴していると言えるだろう。

10位のDONNA LEWIS「I LOVE YOU ALWAYS FOREVER」は、透明感のあるボーカルとキャッチーなメロディで多くのリスナーの耳に残った一曲であり、90年代半ばのポップスが持っていた素直な明るさを体現していた。こうして振り返ると、1997年始まりのこのチャートは、ソウル/R&Bの成熟、ロックの重鎮の存在感、そしてエレクトロニックミュージックの台頭という、複数の潮流が交差する貴重なスナップショットだったと言える。COSMIC GIRLが1位に選ばれたことも、その時代の耳の良さと嗜好の広がりを象徴する出来事だったのではないだろうか。

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1997年1月5日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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