TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(1993年1月3日放送)

TOKIO HOT 100 1993-01-03 放送回ランキング ランキング

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1993年1月3日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(1993年1月3日放送回)。

この週の音楽シーン

1993年が明けたばかりのこの週、「TOKIO HOT 100」の頂点に立っていたのは、ホイットニー・ヒューストンの「I WILL ALWAYS LOVE YOU」だった。前年公開の映画「ボディガード」の主題歌として世に送り出されたこの曲は、もともとはダリー・パートンが手がけたカントリー楽曲だったが、ホイットニーの圧倒的な歌唱力によってまったく別の楽曲として生まれ変わった。アカペラから始まり、徐々に感情を高めていくアレンジは、当時のラジオでもテレビでも繰り返し流れ、年明けの空気の中で多くのリスナーの耳に焼きついていたはずだ。バラードでありながらスケールの大きなサウンドプロダクションは、90年代のR&Bバラードの一つの到達点を示すものとして、今聴いても色褪せない説得力を持っている。

2位にはマドンナの「DEEPER AND DEEPER」がランクインしている。80年代からポップシーンの中心にいた彼女は、この時期「エロティカ」というアルバムを軸に、より挑発的でダンサブルな路線を打ち出しており、この曲もハウスミュージックの影響を感じさせるビートが特徴的だ。ホイットニーの荘厳なバラードと並ぶことで、当時のチャートがバラードとダンスミュージックの両輪で回っていたことがよくわかる。

3位のヴァネッサ・パラディ「BE MY BABY」も印象的な存在だ。フランス出身の彼女が英語詞でポップに歌い上げるこの曲は、ヨーロピアンな洗練とアメリカンポップスの華やかさが同居しており、国境を越えたポップミュージックの流通が進んでいた時代性を映し出している。

また、6位のベイビーフェイス feat.トニ・ブラクストンによる「GIVE U MY HEART」や、7位のボビー・ブラウン「GOOD ENOUGH」は、当時のR&B・ニュージャックスウィング系サウンドの充実ぶりを物語る。ベイビーフェイスはこの時期、プロデューサーとしても引っ張りだこで、トニ・ブラクストンという新しい才能を世に押し出す役割も担っていた。ボビー・ブラウンは80年代末からのニュージャックスウィングの立役者であり、90年代に入ってもその存在感は健在だった。

9位にはプリンス・アンド・ザ・ニュー・パワー・ジェネレーションの「7」がランクイン。実験的でありながらポップな感覚を失わない彼らしい一曲で、独自の音楽性を貫くアーティストがヒットチャートの中に確かな居場所を持っていたことを示している。

このように1993年最初の週のTOP10を眺めると、ホイットニーの圧倒的なバラードを頂点に、マドンナのダンスミュージック、ヨーロッパ発のポップス、そして充実期を迎えたR&Bが並び立つ、非常にバランスの取れた地図が浮かび上がってくる。90年代前半という時代が、80年代の熱量を引き継ぎながらも、新しいサウンドの萌芽を静かに育てていたことを、このチャートは雄弁に物語っている。

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1993年1月3日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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