TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2013年2月3日放送)

TOKIO HOT 100 2013-02-03 放送回ランキング ランキング

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2013年2月3日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2013年2月3日放送回)。

この週の音楽シーン

2013年2月3日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、頂点に立っていたのはサカナクションの「ミュージック」だった。バンド名そのものを想起させるようなタイトルを冠したこの曲は、山口一郎の紡ぐ言葉と、エレクトロニックなビート、そしてバンドサウンドが渾然一体となった一曲で、当時のサカナクションが到達していた表現の完成度の高さを象徴していたように思う。ロックバンドでありながらダンスミュージックのフォーマットを自在に取り込み、それでいて日本語詞の質感を失わない。そうしたバランス感覚こそが、この時期の彼らが多くのリスナーを惹きつけていた理由だろう。

TOP10全体を眺めると、この週は洋楽・邦楽が入り混じった非常にバラエティ豊かな顔ぶれになっている。2位にはブルーノ・マーズ、6位にはワン・ダイレクション、7位にはリッキー・リーと、当時のポップスシーンを牽引していた海外アーティストの名前が並ぶ。特にブルーノ・マーズは前年発表のアルバムからのヒットが継続していた時期で、洗練されたメロディセンスと軽やかなグルーヴが日本のリスナーにも広く浸透していたことがうかがえる。ワン・ダイレクションもまた、世界的なボーイズグループブームの中心にいた存在で、10代を中心とした熱狂的な支持がチャートにも反映されていた。

邦楽勢に目を向けると、OKAMOTO’Sやねごと、THE BAWDIESといったバンドがそれぞれの個性を発揮している。OKAMOTO’Sは若さゆえの勢いとロックンロールへの愛情を全面に押し出したサウンドで、当時のライブシーンでも注目を集めていたバンドのひとつだ。ねごとは浮遊感のあるサウンドスケープと透明感のあるボーカルで独自の世界観を築いており、THE BAWDIESは60年代ロックンロール・R&Bへのオマージュを現代的な熱量で鳴らすスタイルが持ち味だった。それぞれ異なるルーツを持ちながらも、この時期の東京のバンドシーンの多様性を体現している存在と言える。

また8位には吉井和哉の名前がある。THE YELLOW MONKEYのフロントマンとしての活動を経て、ソロアーティストとしても独自の音楽性を追求し続けていた彼の存在は、世代を超えたロックの継承という意味でも象徴的だ。そして9位に控えるデヴィッド・ボウイの「Where Are We Now?」も見逃せない。長い沈黙を経て突如発表されたこの楽曲は、世界中の音楽ファンに驚きをもって迎えられ、ボウイという存在の重みを改めて知らしめるニュースとなった。static的でありながら深く内省的なこの曲が邦楽・洋楽入り混じるチャートの中に静かに存在していたことも、この週ならではの光景だろう。

10位のFPM feat. 細美武士による「I WAS IN LOVE」も興味深い組み合わせだ。Fantastic Plastic Machineが手がけるクラブミュージック的な感性と、ELLEGARDENやThe Hiatusでの活動で知られる細美武士のボーカルが交差することで生まれる化学反応は、ジャンルを超えたコラボレーションが当たり前になりつつあった当時の空気を伝えている。

こうして振り返ると、この週のTOP10は、洋楽ポップスの潮流、日本のロックバンドシーンの多様な広がり、そして音楽史に刻まれるレジェンドの帰還までもが同居する、実に豊かな一週間だったことがわかる。サカナクションの「ミュージック」が首位に輝いていたという事実は、当時のリスナーが刺激的で新しい表現を求めていたことの証でもあるだろう。

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2013年2月3日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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