TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(1992年11月22日放送)

TOKIO HOT 100 1992-11-22 放送回ランキング ランキング

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1992年11月22日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(1992年11月22日放送回)。

この週の音楽シーン

1992年11月22日のJ-WAVE「TOKIO HOT 100」のトップに立ったのは、マドンナの「EROTICA」だった。この曲は同年秋に発表されたアルバム「Erotica」のタイトル曲であり、同時期に写真集「SEX」もリリースされ、世界中で大きな話題を呼んでいた時期にあたる。それまでのポップアイコンとしてのイメージから一歩踏み込み、性や欲望をテーマに据えた作品群を打ち出したことで、賛否両論を巻き起こしながらも音楽シーンの話題を独占していた。サウンド面ではハウスやニュージャックスウィングの要素を取り入れ、ダークで低体温なグルーヴを打ち出しており、80年代のきらびやかなマドンナ像から脱却しようとする意志が強く感じられる一曲だ。

この週のトップ10を見渡すと、ジャンルの幅広さが際立っている。2位のシャーデー「NO ORDINARY LOVE」は、洗練されたクワイエット・ストーム的な質感で大人のリスナーを惹きつけた楽曲。3位のボビー・ブラウンはニュージャックスウィングを牽引した存在であり、当時のR&Bシーンにおけるダンサブルなビートメイクの潮流を象徴している。4位のマキシ・プリーストや9位のシャインヘッドは、レゲエやダンスホールの要素をポップ・フィールドに橋渡しした存在で、当時のUKやNYのクロスオーバーな音楽状況を映し出していた。

また、5位にランクインしたヴァネッサ・パラディの「BE MY BABY」は、フレンチポップの感性とアメリカンロックのエッセンスが融合した仕上がりで、当時レニー・クラヴィッツが制作に関わっていたことでも知られる。6位のディープ・フォレストによる「SWEET LULLABY」は、アフリカの伝統音楽をサンプリングしながらアンビエントやテクノの手法で再構築するという、当時としては新しいワールドミュージックのアプローチを提示しており、90年代以降のクラブミュージックにおけるサンプリング文化の広がりを予感させる存在だった。

7位のプリンス・アンド・ザ・ニュー・パワー・ジェネレーションは、シンボルマークへの改名が話題となる直前の時期にあたり、ファンクとポップを自在に行き来する演奏力の高さが光る。8位のオマーは、UKブラック・ブリティッシュ・ソウルの先駆的存在として知られ、後のネオソウルにも通じる有機的なグルーヴを聴かせていた。そして10位のボン・ジョヴィ「KEEP THE FAITH」は、80年代のグラムメタル的な華やかさから脱却し、より骨太でオーガニックなロックサウンドへと舵を切った時期の代表曲であり、バンドとしての成熟を感じさせる仕上がりだった。

このように1992年11月のトップ10は、ポップ、R&B、レゲエ、ワールドミュージック、ロックと実に多彩なジャンルが同居しており、当時のFM東京発の都市型音楽番組らしい選曲だったといえる。マドンナの「EROTICA」を頂点に据えたこの週のチャートは、90年代前半特有の実験精神と、ジャンルの境界を軽やかに越えていく感性を象徴していた。時代の空気を吸い込んだこれらの楽曲群は、今聴き返しても新鮮な驚きを与えてくれるはずだ。

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1992年11月22日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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