TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(1990年4月15日放送)

TOKIO HOT 100 1990-04-15 放送回ランキング ランキング

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1990年4月15日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(1990年4月15日放送回)。

この週の音楽シーン

1990年4月15日の「TOKIO HOT 100」で1位に輝いたのは、ジェーン・チャイルドの「DON’T WANNA FALL IN LOVE」でした。彼女はイギリス出身、ロサンゼルスを拠点に活動していたシンガーソングライターで、鼻ピアスにチェーンを繋いだ独特のビジュアルとともに、当時のMTV世代に強烈な印象を残した一曲です。シンセベースを効かせたダンサブルなトラックと、エッジの効いたボーカルが融合したこの曲は、80年代後半から続くブラックコンテンポラリーとロック、ダンスミュージックの境界が溶け合っていく時代の空気をよく表していました。ジェンダーやビジュアルの型にはまらないアーティスト像も、90年代への転換点を感じさせるものだったと言えるでしょう。

このチャートを見渡すと、1990年という年がいかに豊潤なポップスの季節であったかがよくわかります。2位のジャネット・ジャクソンは「ESCAPADE」で軽快なダンスビートを聴かせ、3位のダイアナ・ロスは「IF WE HOLD ON TOGETHER」で映画『ザ・ランド・ビフォア・タイム』のテーマ曲として知られる壮大なバラードを届けていました。4位のフィル・コリンズ「I WISH IT WOULD RAIN DOWN」は、エリック・クラプトンのギターも参加した名曲として知られ、80年代を代表するソロアーティストとしての貫禄を見せています。

さらに注目したいのは7位のシニード・オコナー「NOTHING COMPARES 2 U」です。プリンスが書いた楽曲をこれほどまでに深く自分のものとして歌い上げたカバーは稀で、坊主頭で涙を流すミュージックビデオとともに、90年代のポップミュージックに新しい表現の可能性を示しました。この曲がチャートに入っていること自体が、この時期の音楽シーンの豊かさを物語っています。8位のアラニス・マイルスによる「BLACK VELVET」は、エルヴィス・プレスリーへのオマージュとも言われるブルージーなロックナンバーで、女性シンガーによるロック表現の幅広さを感じさせてくれます。

そして10位にはマドンナの「KEEP IT TOGETHER」がランクイン。アルバム『Like a Prayer』からのシングルで、ファミリーの絆をテーマにしたこの曲は、80年代を席巻したマドンナが新しい年代へと自らのアーティスト性を模索していく過程を感じさせるものでした。6位のリサ・スタンスフィールドや9位のテイラー・デインといった、ソウルフルな歌唱を武器にする女性シンガーたちの存在も、このチャートの厚みを増しています。

こうして振り返ると、1990年春のTOP10は、80年代の名残を色濃く残しながらも、次の10年へと続く新しい才能やサウンドの萌芽が随所に見られる、まさに時代の変わり目を捉えた顔ぶれだったと言えるでしょう。ジャンルやスタイルの垣根を越えたアーティストたちが同じチャートに並ぶ光景は、当時のラジオが果たしていた役割の大きさを改めて感じさせてくれます。

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1990年4月15日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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