TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(1989年9月3日放送)

TOKIO HOT 100 1989-09-03 放送回ランキング ランキング

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1989年9月3日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(1989年9月3日放送回)。

この週の音楽シーン

1989年9月3日放送のJ-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返ると、1位に輝いていたのはPRINCEの「BATDANCE」でした。この曲は同年公開の映画『バットマン』のサウンドトラックから生まれた1曲で、ティム・バートン監督による同作の世界観をPRINCE流に解釈し、映画のセリフや効果音をコラージュ的に散りばめたユニークな構成が話題を呼びました。当時のPOPシーンにおいて、映画とポップミュージックがこれほど密接にリンクした例は珍しく、サントラそのものがヒットチャートを賑わせるという現象を象徴する1曲だったと言えるでしょう。PRINCEは80年代を通じて音楽性を自在に変化させ続けたアーティストであり、「BATDANCE」もまたファンク、ロック、ダンスミュージックの要素を大胆に混ぜ合わせた実験精神にあふれる作品でした。

この週のTOP10を眺めると、1989年という年がいかに多彩な音楽性で彩られていたかがよくわかります。RICHARD MARXの「RIGHT HERE WAITING」は、80年代後期を代表するバラードの名曲として今なお愛され続けており、シンプルながらも心に染み入るメロディが多くのリスナーの記憶に残っています。一方でBABYFACEの「IT’S NO CRIME」は、後にプロデューサーとして音楽シーンを牽引していく彼のソロアーティストとしての側面を伝える貴重な楽曲です。R&Bのメロウな質感とポップなセンスが融合したこの曲は、90年代に花開くニュージャックスウィングやアーバンソウルの萌芽を感じさせます。

また、GLORIA ESTEFANの「DON’T WANNA LOSE YOU」は、マイアミサウンドマシーンで培ったラテンのリズム感を活かしながら、よりパーソナルでエモーショナルな表現に挑んだ楽曲として印象的です。JODY WATLEYが当時ヒップホップの重要人物であったERIC B & RAKIMをフィーチャーした「FRIENDS」は、ポップスとヒップホップが本格的に交差し始めた時代の空気を鮮やかに切り取っています。この組み合わせ自体が、当時としては新鮮な驚きをもって受け止められたことでしょう。

ダンスミュージックの領域では、DINOの「I LIKE IT」やMARTIKAの「TOY SOLDIERS」が並び、フレディ・マーキュリー的な劇的さとは違う、よりコンテンポラリーなダンスポップの潮流を感じさせます。「TOY SOLDIERS」は歌詞のテーマの重さとポップなサウンドのコントラストが印象的な楽曲として、今なお語り継がれる名曲です。

そしてBOBBY BROWNの「ON OUR OWN」は映画『ゴーストバスターズ2』関連作品であり、ニュージャックスウィングの旗手としての彼の存在感を改めて示しました。NEW KIDS ON THE BLOCKの「HANGIN’ TOUGH」は、ティーンアイドルグループとして絶大な人気を誇っていた彼らの勢いをそのまま体現する1曲であり、当時の若年層リスナーの熱狂を伝えています。KARYN WHITEの「SECRET RENDEZVOUS」も含め、この週のTOP10は、ロック、R&B、ダンス、ヒップホップ、アイドルポップスが混然一体となった1989年後半のアメリカン・ポップシーンの縮図として、今聴き返しても非常に興味深いラインナップだと言えるでしょう。

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1989年9月3日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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