TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2024年5月19日放送)

TOKIO HOT 100 2024-05-19 放送回ランキング ランキング

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2024年5月19日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2024年5月19日放送回)。

この週の音楽シーン

2024年5月19日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、TOP10の頂点に立っていたのはILLITの「MAGNETIC」だった。ILLITはこの年にデビューしたばかりの新人ガールズグループで、そのデビュー曲がいきなり日本の洋楽・邦楽混在のチャートで1位を獲得していたという事実は、当時のK-POPシーンの勢いをそのまま物語っている。「MAGNETIC」はミニマルなビートと透明感のあるボーカルワークが特徴で、過剰な装飾を削ぎ落としたサウンドプロダクションは、それまでのK-POPガールズグループの華やかさとはやや異なる、Z世代的な「軽やかさ」を体現していた楽曲として語られることが多い。TikTokなどのショートムービープラットフォームでの拡散力が楽曲のヒットを後押しした時期でもあり、テレビや従来型メディアだけでなく、SNS発の熱量がラジオチャートにも反映される構造が定着していたことがうかがえる。

2位にはBE:FIRSTの「MASTERPLAN」がランクインしており、国内男性グループの存在感も色濃い。BE:FIRSTはオーディション番組出身というバックグラウンドを持ちながら、パフォーマンス性の高さで独自の地位を築いていたグループで、この時期はグローバル基準のダンスミュージックと日本語詞の融合に挑戦する楽曲が目立っていた。3位のaiko「相思相愛」は、長きにわたり独自の恋愛観を歌い続けてきたアーティストらしい一曲で、K-POPや海外ポップスと肩を並べる形でチャートインしていること自体が、TOKIO HOT 100というチャートの多様性を象徴している。

海外勢に目を向けると、4位のSabrina Carpenter「ESPRESSO」が印象的だ。この曲は同年の夏に向けて世界的なヒットとなっていく起点のような時期にあり、レトロなポップサウンドとウィットに富んだ言葉選びで、Z世代だけでなく幅広い層に支持されていく兆しがこの週のランクインからも感じられる。また8位にはTaylor Swiftの「FORTNIGHT」がPost Malone参加のもとでランクインしており、アルバム「THE TORTURED POETS DEPARTMENT」リリース直後の熱量がそのままチャートに反映されていた時期だと言える。6位のDua Lipa「ILLUSION」も、当時リリースが控えていたアルバムに向けた先行曲群のひとつで、ディスコ・ハウス的な質感を持つポップスがまた一つの潮流を形成していた。

5位には東京スカパラダイスオーケストラが10-FEETのTAKUMAを迎えた「風に戦ぐブルーズ」がランクイン。ジャンルを越えたフィーチャリングという日本の音楽シーンならではのコラボレーション文化が、海外ポップスと並んで存在感を放っていた点も見逃せない。9位のSLOWEや10位のSia feat. Paris Hiltonなど、新旧・国内外のアーティストが入り混じるラインナップは、この時期のTOKIO HOT 100が持っていた「越境性」を端的に示している。K-POP、国内J-POP、そして欧米のメインストリームポップスが同じテーブルに並ぶこの週のTOP10は、2024年という年がストリーミングとSNSによってリスナーの聴取体験がボーダレス化していく過渡期であったことを、静かに、しかし確かに記録している一枚のスナップショットだったと言えるだろう。

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2024年5月19日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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