TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2022年10月23日放送)

TOKIO HOT 100 2022-10-23 放送回ランキング ランキング

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2022年10月23日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2022年10月23日放送回)。

この週の音楽シーン

2022年10月23日放送分の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、1位に輝いたのは藤井風の「GRACE」だった。この年の藤井風は、ピアノを軸にしたソウルフルな歌唱と、ゴスペルやR&Bのグルーヴを大胆に取り入れた楽曲群で、邦楽シーンの中でも独自の存在感を放っていた時期にあたる。英語タイトルを冠しながらも日本語詞を核に据えるという作風は、国内外のリスナーの垣根を意識的に低くしようとする姿勢の表れでもあり、この週の1位獲得はそうした音楽性が広くリスナーに届いていたことを物語っている。

この週のTOP10全体を眺めると、洋楽と邦楽、メジャーとインディーズが違和感なく並ぶ構成になっている点が興味深い。2位にはED SHEERANの「CELESTIAL」、8位にはELTON JOHN & BRITNEY SPEARSによる「HOLD ME CLOSER」がランクイン。前者はシンガーソングライターとしての成熟を感じさせるトラックであり、後者はベテランと往年のポップアイコンによる異色コラボとして当時話題を呼んだ楽曲だ。世代もキャリアも異なるアーティストが同じ1曲に結実するという構図は、ストリーミング時代ならではの聴かれ方を象徴していたと言える。

4位の米津玄師「KICK BACK」も見逃せない。アニメ作品の主題歌として制作されたこの楽曲は、疾走感のあるロックサウンドと畳みかけるようなリリックが特徴で、放送・配信を問わず幅広い層に浸透していった一曲だ。6位のOfficial髭男dism「Subtitle」もまた、ドラマ主題歌としてお茶の間にまで届いた楽曲であり、こうしたタイアップ曲がチャート上位に食い込む構図は、この時期の邦楽ヒットの型を色濃く反映している。

一方で3位のゆいにしお「MID-20S」や9位のリュックと添い寝ごはん「THANK YOU FOR THE MUSIC」といった名前は、当時のインディーズ〜弾き語り系シンガーソングライターの台頭を感じさせる。SNSや配信プラットフォームを通じて口コミ的に支持を広げていくアーティストが、メジャーの大型タイアップ曲と肩を並べる位置にランクインしていたことは、この番組のチャートが単なるセールス指標ではなく、リスナーの実感値に近い温度感を反映していたことの証でもあるだろう。

海外勢では5位のLOUIS COLE、7位のTHE 1975、10位のOH WONDERといった名前も並び、ジャンルを横断した選曲がなされている。ドラム・キーボード奏者としての技巧を凝らしたLOUIS COLEのサウンド、内省的でありながらポップな輪郭を持つTHE 1975、透明感あるデュオ編成のOH WONDER。それぞれのアプローチは異なりながらも、この週のチャートに多層的な聴きどころを与えていた。

改めてこの週を俯瞰すると、藤井風「GRACE」を頂点に、邦楽のタイアップ大作、海外ベテランの新境地、そして次代を担うインディーズ勢までが一堂に会した、実に懐の深いランキングだったことがわかる。一曲一曲の背景を辿るだけでも、2022年秋という時代の空気が立ち上ってくるようだ。

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2022年10月23日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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