TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2020年12月6日放送)

TOKIO HOT 100 2020-12-06 放送回ランキング ランキング

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2020年12月6日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2020年12月6日放送回)。

この週の音楽シーン

2020年12月6日放送のJ-WAVE「TOKIO HOT 100」で1位に輝いたのは、ビリー・アイリッシュの「THEREFORE I AM」だった。この年の12月といえば、新型コロナウイルスの感染拡大によって世界中のライブハウスやアリーナが閉ざされたまま年の暮れを迎えようとしていた時期であり、音楽シーン全体がストリーミングとホームリスニングを軸に再編されていくさなかにあった。ビリー・アイリッシュは前作アルバムで一気にグラミー賞を席巻し、10代にして世界的なアイコンとなったが、その後も兄フィニアスとの二人体制で寡作ながら質の高いシングルを継続的に発表し続け、この曲もその流れの中に位置づけられる一曲だった。ミニマルなビートの上に低く抑えたボーカルを乗せる作風は、彼女の作品に一貫するトーンであり、過剰な演出を排したサウンドが逆に強い存在感を放っていたのが印象的だ。当時はSNS上での言葉の応酬や、著名人であることの重圧といったテーマが多くのアーティストの表現に反映されており、彼女自身の立ち位置を見つめ直すような作品としても受け止められていた。 このTOP10全体を眺めると、コロナ禍という共通の時代背景の中でも、多様な音楽的方向性が並んでいたことがよくわかる。2位のアリアナ・グランデ「POSITIONS」は同名アルバムの表題曲で、成熟したR&B色を強めた彼女の新たな一面を示すものだった。3位のトーンズ・アンド・アイは独自のフォークトロニカ的な作風で世界的ヒットを生み出したオーストラリアの才能であり、4位のBTSによる「LIFE GOES ON」は、まさにこの年の閉塞感と向き合いながらも前を向く姿勢を打ち出した楽曲として、多くのリスナーの心情に寄り添うものだった。 邦楽勢の存在も見逃せない。5位には日本のプロデューサー、Kan Sanoの「GOOD LUCK」がランクインし、洗練されたトラックメイキングで海外勢と並び立つ実力を示した。8位には藤井 風の「青春病」が食い込んでおり、独特の関西弁混じりの歌唱とソウルフルな音楽性で、この時期急速に注目を集めていた新世代シンガーソングライターの勢いを感じさせる。9位のリトル・グリー・モンスターとペンタトニックスのコラボレーション「DEAR MY FRIEND」も、ジャンルを超えた共作という点で当時のポップシーンの潮流を体現していた。 6位のPREPや7位のKallitechnis and Taydex、そして10位のアーロ・パークスといった名前も並び、UKを中心とした新世代のインディー/オルタナティブ勢が着実に存在感を発揮していたのもこの時期の特徴だ。特にアーロ・パークスは翌年以降さらに評価を高めていく若手として、この時点で既にその感性の鋭さをうかがわせていた。 ライブが困難だった2020年末、リスナーは配信されるシングルやアルバムを通してアーティストの内面や時代への向き合い方を読み取ろうとしていたように思える。この週のTOP10は、そうした状況下でも各国・各世代のアーティストがそれぞれのスタイルで音楽を鳴らし続けていたことを示す、貴重な記録として振り返ることができる。

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2020年12月6日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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