TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2022年9月4日放送)

TOKIO HOT 100 2022-09-04 放送回ランキング ランキング

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2022年9月4日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2022年9月4日放送回)。

この週の音楽シーン

2022年9月4日放送回のTOP10を振り返ると、1位に輝いたのはTHE 1975の「HAPPINESS」だった。THE 1975といえば、UKの4人組バンドとして00年代後半以降のインディーロック/シンセポップの潮流を汲みながら、常にサウンドをアップデートし続けてきた存在だ。この時期は5thアルバム『Being Funny In A Foreign Language』の制作・リリースが話題となっており、「HAPPINESS」はその中でも開放感のあるグルーヴと、ダンスミュージックへの目配せが効いた一曲として印象に残る。バンド編成でありながらブラックミュージックのエッセンスを取り込み、ホーンやコーラスを効かせたアレンジは、コロナ禍で分断されていた身体感覚を取り戻すような高揚感を持っていた。タイトル通り「幸福感」をストレートに音像化した楽曲が首位に立ったことは、当時のリスナーの気分を象徴していたようにも思える。

この週のTOP10全体を眺めると、実に多国籍かつジャンル横断的な顔ぶれが並んでいる。2位にはADOの「新時代」がランクイン。映画『ONE PIECE FILM RED』の主題歌として大きな話題を呼び、アニメ発の楽曲が邦楽ポップスの最前線を担う流れを改めて示した。3位のBLACKPINK「PINK VENOM」は、K-POPが世界的なチャートの常連となっていたことを裏付ける存在で、強烈なビートとラップパートが印象的なカムバック曲だった。4位の9M88はシンガポール/台湾を拠点に活動するアーティストで、シティポップ的な感覚とジャジーな質感を持つ「TELL ME」がアジアのポップスシーンの多様性を象徴していた。

5位のAO「チェンジ」、10位のNULBARICH「MAGIC WAYS」といった国内アクトも、ブラックミュージックやシティポップの影響を色濃く受けたサウンドで、洋楽・邦楽の垣根を感じさせない編成がこの番組らしいところだ。一方で6位のジョン・レジェンド feat.シャイエット、9位のカルヴィン・ハリス、ジャスティン・ティンバーレイク、ハルシー、ファレル・ウィリアムスによる豪華コラボ「STAY WITH ME」など、ベテラン勢の名前も並び、ポップミュージックの層の厚さを感じさせる。8位のBENNY BLANCO, BTS & SNOOP DOGGによる「BAD DECISIONS」は、K-POPとヒップホップ、そして海外プロデューサーの三者が自然に混ざり合う時代の象徴だった。7位のレックス・オレンジ・カウンティ「THREAT」は、UKベッドルームポップ/ネオソウル的な感性を持つ楽曲で、THE 1975同様、内省的でありながらメロウな高揚感を持つ作風が共鳴していた。

こうして俯瞰すると、この週のチャートはジャンルも国籍も越えて「気分の良さ」「解放感」を軸に選曲が集まっていたようにも見える。コロナ禍からの緩やかな回復期にあった2022年秋、音楽が持つポジティブな推進力を、TOP10全体が体現していたと言えるだろう。THE 1975「HAPPINESS」が首位を飾ったのは、まさにその時代の空気を凝縮した結果だったのかもしれない。

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2022年9月4日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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