TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2025年6月1日放送)

TOKIO HOT 100 2025-06-01 放送回ランキング ランキング

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2025年6月1日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2025年6月1日放送回)。

この週の音楽シーン

2025年6月1日放送の「TOKIO HOT 100」で首位に立ったのは、STUTS feat. KOHJIYA & HANA HOPEの「99 STEPS」だった。STUTSはビートメイカー・ドラマーとして長年日本のヒップホップやR&B、ジャズの領域を横断しながら独自のグルーヴを築いてきた作り手で、その名前がチャートの頂点にあること自体が、この時期のリスナーの耳が「歌もの」の分かりやすさだけでなく、トラックの質感やビートの緻密さにも向いていたことを物語っている。KOHJIYAとHANA HOPEという名前を客演に迎えた編成も象徴的で、世代や出自の異なる才能が一つの楽曲の中で溶け合う様子は、まさにこの週のTOP10全体を貫くテーマだったように思える。

2位にはMISIAの「LOVE NEVER DIES」がランクインしていた。デビューから四半世紀以上にわたり日本のR&B/ソウルシーンを牽引してきたシンガーが、なお新曲でチャート上位に食い込んでくる事実は、彼女の歌声そのものが世代を超えたスタンダードとして機能していることを改めて示していた。3位の星野源「STAR」も同様に、ポップス・ロック・R&B・お茶の間的な親しみやすさを自在に行き来する稀有な存在感を放っており、ベテラン勢の底力がこの週の上位を支えていたと言える。

一方で4位の烏兎-UTO-「GOES ON」や8位のJIJIM「カラスフライト」といった名前は、この時期のシーンに新しい風が確実に吹き込んでいたことを教えてくれる。既存のジャンル分けに収まりきらない感性を持った若手が、ベテランと同じテーブルに並んで評価されている状況は、当時のリスナーが「知っている名前」だけでなく「初めて聴く声」にも積極的に耳を傾けていたことの証だろう。7位の羊文学「MILD DAYS」も、静かな熱量を持ったギターロックとして、邦楽ロックの層の厚さを感じさせる一曲だった。

海外勢の存在感も見逃せない。5位にはUKのシンガーソングライター、sombrの「UNDRESSED」がランクイン。SNSを起点に世界的な支持を広げてきたタイプのアーティストが、日本のチャートでも着実に居場所を得ていたことがわかる。6位のMaroon 5 & LISAによる「PRICELESS」は、アメリカの国民的バンドとK-POPを代表するパフォーマーの共演という組み合わせ自体が話題性の塊であり、ジャンルや国境を越えたコラボレーションが当たり前の景色になっていた時代を象徴していた。9位のXG「MILLION PLACES」も、日本発でありながら世界市場を見据えた活動スタイルで知られるグループであり、国内チャートの中に「日本発グローバル」という新しい座標軸が確かに存在していたことを示している。

そして10位には、国民的バンドとしての地位を築いてきたMrs. GREEN APPLEの「ライラック」。幅広い世代に届くメロディーメイカーとしての実力が、安定した支持につながっていたことがうかがえる。こうして見渡すと、この週のTOP10は、日本語ヒップホップ/R&Bの深化、ベテラン勢の健在ぶり、新世代の台頭、そして海外ポップスとの垣根の低さという、当時の音楽シーンが抱えていた複数の潮流を一枚のスナップショットとして写し取っていたと言える。STUTSというトラックメイカー主導の楽曲が頂点に立った事実は、歌唱力や知名度だけでなく「音の設計」そのものが評価される時代の空気を、静かに、しかし確かに示していたのではないだろうか。

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2025年6月1日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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