TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2021年3月21日放送)

TOKIO HOT 100 2021-03-21 放送回ランキング ランキング

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2021年3月21日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2021年3月21日放送回)。

この週の音楽シーン

2021年3月21日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、1位に輝いたのは宇多田ヒカルの「ONE LAST KISS」だった。この曲は同年公開の「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」の主題歌として発表され、庵野秀明監督の平成から続く一大シリーズの完結という節目に寄り添う楽曲として、多くのリスナーの耳と心を捉えた。宇多田ヒカルはデビューから20年以上を経てなお、時代の空気を繊細にすくい取りながら独自の音楽性を更新し続けてきたアーティストであり、この曲でもエレクトロニックな質感と生々しい情感が同居する、彼女らしい奥行きのあるサウンドスケープが展開されていた。長く続いた物語の「最後」を見届ける作品の主題歌として、静かな余韻を残す一曲がチャートの頂点に立ったことは、当時のリスナーの心情ともどこか響き合っていたのではないだろうか。 この週のTOP10を眺めると、洋楽と邦楽が入り混じる構成の中に、2021年という時代の空気が色濃く映し出されている。2位のブルーノ・マーズとアンダーソン・パークによるシルク・ソニックは、この年に始動したばかりのユニットで、往年のソウルやファンクへのオマージュを現代的なポップスに落とし込むスタイルが新鮮な驚きを呼んでいた。7位のBTSの「Dynamite」は前年から続くヒットで、K-POPがグローバルなポップシーンの中心に確固たる地位を築いていったことを象徴する存在だった。10位のポスト・マローンによる「ポケモン25周年」記念バージョンの楽曲は、ポケモンという国民的コンテンツの周年イベントと海外の人気アーティストがコラボするという、当時ならではのカルチャーの交差点を感じさせるものだった。 邦楽勢にも注目したい。4位のマカロニえんぴつは、バンドサウンドの熱量とポップなメロディセンスを武器に支持を広げていた時期で、「LISTEN TO THE RADIO」というタイトル自体がラジオという媒体への愛着を感じさせる一曲でもあった。5位の藤井風は、この頃すでに独特のグルーヴ感とジャンルを超えた音楽性で注目を集めており、「旅路」もその歌声とアレンジの妙が光る楽曲だった。9位のaikoは、デビューから長い時間を経てもなお新曲がチャートに顔を出す安定した存在感を示していた。 こうして並べてみると、2021年3月というこの週のチャートは、コロナ禍が長引く中でも音楽シーンが止まることなく多様な表現を生み出し続けていたことを物語っている。邦楽ではアニメ映画のムーブメントやバンド、シンガーソングライターの新しい感性が、洋楽では新結成ユニットやK-POP、ゲームカルチャーとのコラボレーションが並走し、リスナーはジャンルの垣根を越えて音楽を楽しんでいた時代だったと言える。宇多田ヒカルの「ONE LAST KISS」が1位に立ったこの週は、まさにそうした多様性の縮図であり、今振り返ってもその豊かさに改めて驚かされる回だったのではないだろうか。

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2021年3月21日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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