TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2020年7月26日放送)

TOKIO HOT 100 2020-07-26 放送回ランキング ランキング

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2020年7月26日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2020年7月26日放送回)。

この週の音楽シーン

2020年7月26日放送の「TOKIO HOT 100」で1位に輝いたのは、米津玄師「感電」だった。この曲はTBSドラマ「MIU404」の主題歌として書き下ろされ、綾野剛・星野源というふたりの刑事が繰り出すアクションと呼吸を合わせるように、性急なビートと跳ねるようなメロディラインが組み合わされた一曲だ。米津玄師はこの時期、ソングライターとしてもプロデューサーとしても引く手あまたの存在になっており、テレビドラマの世界観とポップミュージックの文法を違和感なく接続させる手腕は、この曲でもいかんなく発揮されていた。ファンクやハウスの語法を取り入れたトラックメイクは、彼のディスコグラフィの中でも異彩を放つ仕上がりで、当時のリスナーに新鮮な驚きを与えたことは間違いない。 この放送があった2020年夏は、新型コロナウイルスの感染拡大によって、東京オリンピックの延期をはじめ、社会全体が大きな不確実性のなかにあった時期だ。ライブハウスやフェスが軒並み中止・延期を余儀なくされ、音楽との向き合い方そのものが変化を迫られていた。そんな最中に「感電」のような疾走感のある楽曲がチャートの頂点に立っていたことは、閉塞感のなかでもリスナーが躍動するサウンドを求めていたことの証左のようにも感じられる。 TOP10を見渡すと、洋楽勢の存在感も大きい。2位にはKATY PERRYの「SMILE」がランクイン。彼女自身の実生活における試練を経て生まれたポジティブなメッセージ性を持つ楽曲で、パンデミック下の世界において多くの人の心に響いた作品だろう。3位のMISTERWIVES「SUPERBLOOM」、8位のVICTORIA MONET, KHALID AND SG LEWISによる「EXPERIENCE」など、オルタナティブからR&B寄りのポップスまで幅広いジャンルが並んでいるのも、当時のTOKIO HOT 100らしいバランスの取れたラインアップだ。6位のLADY GAGA WITH ARIANA GRANDE「RAIN ON MA」は、ふたりの人気アーティストの共演という話題性に加え、当時のダンスミュージック復権の流れを象徴する一曲でもあった。 邦楽勢では、4位にLUCKY KILIMANJAROの「エモめの夏」がランクイン。バンド名からも想像できるファンキーでダンサブルなサウンドは、夏という季節にぴったりの浮遊感を持っていた。7位にはOfficial髭男dismの「Laughter」も入り、当時すでに国民的な支持を集めていたバンドの勢いを感じさせる。9位のTELE-PLAY「あいにいきたい」は、シティポップ的な質感を持つ楽曲で、邦楽の中でも独自の存在感を放っていた。 こうして振り返ると、このTOP10は洋楽・邦楽、メジャー・インディーの境界を軽やかに越えながら、コロナ禍という特殊な時期のリスナーの心情を映し出していたように思える。米津玄史「感電」がその頂点に立ったのも、単なるヒット曲としてだけでなく、閉塞した日常の中で人々が求めていた「動き」や「熱」を体現していたからではないか。今あらためて聴き直すと、この一週間のチャートには、あの夏特有の緊張と解放感が確かに刻まれている。

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2020年7月26日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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