TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2020年5月17日放送)

TOKIO HOT 100 2020-05-17 放送回ランキング ランキング

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2020年5月17日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2020年5月17日放送回)。

この週の音楽シーン

2020年5月17日という放送日を思い出すと、まず浮かぶのは新型コロナウイルスの影響で緊急事態宣言が続き、多くの人が外出もままならない中で過ごしていた時期だということです。ライブハウスやコンサートホールが静まり返り、音楽と人々の関わり方そのものが問い直されていた季節に、この週の「TOKIO HOT 100」でトップに立ったのが藤井風の「優しさ」でした。岡山県出身、YouTubeへの弾き語り投稿から注目を集め、満を持してメジャーデビューを果たした新人が、いきなりチャートの頂点に届いたことは、当時のリスナーにとって驚きと同時に納得感のある出来事だったはずです。ゴスペルやソウル、R&Bを吸収したピアノの弾き語りをルーツに持つ彼の歌声は、派手な演出に頼らずとも部屋の中でじっくり耳を傾けたくなる説得力を備えており、外出を控えざるを得なかったあの時期の生活リズムと不思議に噛み合っていたように思います。 2位には常田大希率いるMILLENNIUM PARADEの「FLY WITH ME」がランクイン。バンド、映像、ファッションなど複数の領域を横断する彼らの活動は、既存のジャンル分けが意味を失いつつあった当時の音楽シーンの空気を象徴していました。3位のRINA SAWAYAMAによる「BAD FRIEND」も、日本にルーツを持ちながらイギリスを拠点に活動する彼女らしく、ポップスの枠を軽やかに越えていく存在として海外メディアからも評価が高まっていた時期です。4位には宇多田ヒカルの「TIME」がつけ、ベテランならではの完成度で存在感を放っていました。 5位のTHE 1975「IF YOU’RE TOO SHY (LET ME KNOW)」、7位のRAC feat. Phil Good「STUCK ON YOU」、9位のHazel English「SHAKING」といった海外勢の顔ぶれも並び、洋楽と邦楽が同じテーブルの上で自然に並ぶこの番組らしいバランス感覚が発揮された週でもありました。6位には東京スカパラダイスオーケストラの「倒れないドミノ」がランクイン。長年にわたり活動を続けてきたバンドが放つ力強いインストゥルメンタルサウンドは、外出が制限された状況にあっても人々の心を鼓舞するような響きを持っていたのではないでしょうか。8位のTOKYO M.A.P.S 冨田ラボ EDITIONによる「MAP FOR LOVE」は、プロデューサー冨田恵一の手腕が光る一曲で、日本の音楽プロダクションの層の厚さを感じさせます。そして10位のTENDREの「LIFE」は、ソウルやシティポップの香りを纏った洗練されたサウンドで、当時じわじわと支持を広げていたミュージシャンの一人でした。 こうして振り返ると、この週のTOP10は国内外、新人からベテランまで実に多様な顔ぶれで構成されていたことがわかります。外出がままならず、誰もが不安を抱えていた時期だからこそ、音楽が持つ「そばにいてくれる感覚」がより強く求められていたのかもしれません。藤井風の「優しさ」がその週の頂点に立ったことは、単なる偶然以上の意味を帯びて記憶されるべき出来事だったように思います。

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2020年5月17日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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