TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2020年5月3日放送)

TOKIO HOT 100 2020-05-03 放送回ランキング ランキング

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2020年5月3日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2020年5月3日放送回)。

この週の音楽シーン

2020年5月3日というタイミングを振り返ると、この放送がどれほど特殊な状況下にあったかが分かる。新型コロナウイルスの感染拡大により全国に緊急事態宣言が発令されていた最中で、ライブハウスもホールも扉を閉ざし、音楽ファンは自宅で配信やラジオを通じて音楽と向き合う日々を送っていた。そんな中で「TOKIO HOT 100」の頂点に立ったのが、東京スカパラダイスオーケストラの「倒れないドミノ」だったというのは、象徴的な出来事として記憶しておきたい。

結成から30年以上を経てなお第一線でホーンを鳴らし続けるスカパラだが、この曲はゲストボーカルを迎えるスタイルではなく、バンドそのものの推進力を前面に押し出したナンバーだった。タイトルの「倒れないドミノ」という言葉には、連鎖して崩れていくイメージではなく、むしろ支え合い、踏みとどまる姿勢が込められているように聴こえる。世の中全体が先の見えない不安に包まれていた時期に、この曲がリスナーの支持を集めて1位に立ったことは、偶然以上の意味を持っていたのではないか。ホーンセクションが鳴らすフレーズひとつひとつに、止まらない、倒れないというメッセージが重なって聴こえたリスナーも少なくなかったはずだ。

TOP10全体を眺めても、この週は洋楽勢の充実ぶりが目を引く。RINA SAWAYAMAの「BAD FRIEND」が2位に入り、日本にルーツを持ちながら海外を拠点に活動する彼女の存在感が改めて示された週でもあった。またLady Gagaの「STUPID LOVE」、Dua Lipaの「BREAK MY HEART」といった、後にこの年を代表するポップアルバムへと繋がっていく楽曲が並んでいる点も興味深い。奇しくもこの二人は同時期に新作をリリースし、パンデミック下での音楽の届け方そのものを模索していたアーティストたちでもあった。Sam SmithとDemi Lovatoの「I’M READY」も、ステイホームの空気の中でLGBTQ+コミュニティへのエールを込めた楽曲として受け止められた。

国内勢に目を向ければ、Official髭男dismの「パラボラ」が6位にランクインしている。前年からの快進撃を続ける彼らの楽曲は、この時期も安定してリスナーの支持を集めていたことが窺える。さらにYONA YONA WEEKENDERSの「遊泳」がランクインしているのも見逃せない。バンドサウンドが持つ生々しい躍動感が、配信越しであっても色褪せずに届いていたことの証と言えるだろう。

振り返ってみると、この週のチャートは「集まれない時代に、それでも音楽は鳴り続ける」という事実そのものを映し出していたように思う。スカパラの「倒れないドミノ」が1位に立ったのは、単なる偶然のランキングではなく、当時のリスナーが無意識に求めていた強さや連帯の感覚と共鳴した結果だったのではないか。ジャンルも国境も越えて並んだこのTOP10は、緊急事態下でも音楽が止まらなかったことを静かに物語る、貴重な記録として今も残っている。

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2020年5月3日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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