TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2020年4月5日放送)

TOKIO HOT 100 2020-04-05 放送回ランキング ランキング

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2020年4月5日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2020年4月5日放送回)。

この週の音楽シーン

2020年4月5日というタイミングでこのチャートを振り返ると、まず思い出されるのは新型コロナウイルスの感染拡大によって、日常そのものが大きく変わろうとしていた時期だったということだ。緊急事態宣言が発出される直前のこの週、多くの人が自宅で過ごす時間を増やし、音楽との向き合い方も静かに変化していった。そんな中で1位に輝いたのが、LADY GAGAの「STUPID LOVE」だった。彼女にとって久々のダンスミュージック路線への回帰とも言える一曲で、ビートの強さと開放感あふれるコーラスが印象的だった。世界中がフィジカルな自由を制限されていく状況の中で、逆にこうした躍動感のあるポップソングが求められていたのかもしれない。ステイホームという言葉が浸透していく直前、まだ人々がクラブやライブハウスでの体験を懐かしみながら聴いていた曲だったとも言えるだろう。

2位にはSIRUPの「YOUR LOVE」がランクインしている。国内のR&Bシーンを代表する存在として注目度を高めていた彼のスムースな歌声と洗練されたトラックは、当時の日本のシティポップ/オルタナティブR&Bの潮流を象徴していた。3位のHAIM「THE STEPS」は、女性3人組バンドとしてのエネルギーとインディーロックらしい骨太なサウンドが光る一曲で、海外インディーシーンの熱量がこの週のチャートにもしっかり反映されていた。4位の竹内アンナ「I MY ME MYSELF」は、当時まだ十代でありながら圧倒的な歌唱力とソウルフルな表現力で注目を集めていた新世代アーティストの存在感を示すものだった。

5位と9位には東京スカパラダイスオーケストラの楽曲が並んでいるのも印象的だ。「倒れないドミノ」は力強いメッセージ性を持つナンバーであり、9位の「GOOD MORNING~ブルー・デイジー」はAIKOをフィーチャーした柔らかな一曲。世代を超えて愛されるスカパラの存在感が、この時期のTOKIO HOT 100の中でも安定感を放っていた。6位のNORAH JONESや8位のSZA & JUSTIN TIMBERLAKEといった海外アーティストの楽曲も並び、国内外問わず多様なジャンルが共存していたことが分かる。特にSZAとJTのコラボは、映画『TROLLS WORLD TOUR』のサウンドトラックとしても話題になった一曲で、ポップとR&Bの橋渡し的な存在として耳に残った。

7位のCIRRRCLE「TYO」や10位のOSCAR JEROME「SUN FOR SOMEONE」からは、当時の東京発・ロンドン発それぞれのシーンで育まれていたジャズやネオソウルの感触も感じ取れる。全体を通して見ると、このチャートはポップ、R&B、ロック、ジャズが緩やかに共存し、まだ誰もが手探りで新しい生活のリズムを探していた時期の空気を静かに映し出していたように思える。LADY GAGAの「STUPID LOVE」が1位に立ったこの週は、まさに音楽が“止まらない日常”を象徴していた最後の瞬間だったのかもしれない。

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2020年4月5日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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