TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(1991年6月23日放送)

TOKIO HOT 100 1991-06-23 放送回ランキング ランキング

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1991年6月23日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(1991年6月23日放送回)。

この週の音楽シーン

1991年6月23日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、1位に輝いていたのはCOLOR ME BADDの「I WANNA SEX YOU UP」でした。この曲は前年の映画「ニュー・ジャック・シティ」のサウンドトラックに収録され、そこから火がついたナンバーです。ニュー・ジャック・スウィングと呼ばれる、ヒップホップのビート感とR&Bのコーラスワークを融合させたサウンドが当時のアメリカのチャートを席巻しており、この曲はまさにその流れを象徴する一曲だったと言えるでしょう。フィラデルフィア出身の4人組による、力の抜けたグルーヴと甘さを併せ持つボーカルは、90年代前半のR&Bシーンの空気を色濃く伝えています。

この週のTOP10を見渡すと、90年代への過渡期特有の多様さが見えてきます。2位にはPAULA ABDULの「RUSH RUSH」がランクイン。ダンサブルなポップスの女王として80年代後半から活躍してきた彼女の楽曲は、キャッチーなメロディとMTV世代に向けたビジュアル戦略の両輪で支持を集めていました。一方で3位にはELVIS COSTELLOという、パンク〜ニューウェイヴ期からの重鎮の名前が並び、4位・8位にはStevie Wonderという大御所ソウルマンの楽曲が2曲もランクインしています。ベテランと新世代が同じチャートの中で並び立っていたのが、この時期の面白さでしょう。

5位のMICHAEL BOLTONや7位のKEITH WASHINGTONは、いずれも力強く歌い上げるバラード系のヒットで、当時のアダルト向けポップ/R&Bバラードの需要の高さを物語っています。カラオケ文化とも結びつきながら、こうした「歌の上手さ」を前面に出した楽曲が支持されていた時代背景も感じられます。

また9位のEXTREME「MORE THAN WORDS」は、ハードロックバンドが放ったアコースティックな異色の大ヒットとして、当時大きな話題になった一曲。ロックバンドがアンプラグドな引き算の表現で幅広い層に届いた例として、今なお記憶されています。10位のELECTRONICは、Johnny MarrとBernard Sumnerという、それぞれSmithsとNew Orderという英国ギターポップ/ニューウェイヴを代表するミュージシャンによるスーパーグループで、6位のBILLIE HUGHESも含め、洋楽ロック/ポップスの層の厚さがうかがえるラインナップです。

こうして並べてみると、この週のTOP10はニュー・ジャック・スウィングの新しい波、ベテラン勢の存在感、バラードブーム、そして英国勢のギターサウンドが同時に鳴り響いていた、90年代初頭ならではの多層的な瞬間を切り取っていたことがわかります。「TOKIO HOT 100」というチャート番組が、洋楽ラジオリスナーにとって当時のグローバルな音楽動向を知るための重要な窓口だったことを、あらためて感じさせてくれる一週間だったのではないでしょうか。

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1991年6月23日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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