TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(1997年3月2日放送)

TOKIO HOT 100 1997-03-02 放送回ランキング ランキング

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1997年3月2日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(1997年3月2日放送回)。

この週の音楽シーン

1997年3月2日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、1位に輝いていたのはBLURの「BEETLEBUM」だった。オアシスとの「ブリットポップ戦争」の渦中で注目を浴び続けてきたBLURだが、この曲はそれまでの英国的でひねりの効いたギターポップとは一線を画し、ビートルズ後期を思わせる浮遊感のあるサウンドと、けだるく脱力したヴォーカルが印象的な仕上がりだった。ブリットポップという枠組み自体が変化を求められていた時期に、当のBLURがそのスタイルからの脱却を先取りするように鳴らしていたのがこの曲であり、後に続くアルバム『Blur』への布石として、当時のリスナーにも新鮮な驚きを与えたはずだ。

2位にはBEN FOLDS FIVEの「SONG FOR THE DUMPED」がランクイン。ギターロック全盛の中で、ピアノトリオという編成そのものが異色であり、皮肉とユーモアを効かせた歌詞世界とエネルギッシュな演奏で、オルタナ以降の音楽シーンに新しい選択肢を提示していたバンドだった。3位のERIC CLAPTONによる「CHANGE THE WORLD」は映画『フェノミナン』の主題歌としても広く知られ、ベテランがR&Bやポップスの要素を柔軟に取り込みながら現代的なサウンドプロダクションを実現していた点が興味深い。世代を超えたヒットとして、ロック少年だけでなくより幅広い層のリスナーの耳にも届いていた曲だ。

4位のJAMIROQUAiのCOSMIC GIRLは、アシッドジャズとファンクの要素をポップに昇華させたサウンドで、90年代半ばのクラブミュージックとロックの融合を象徴する存在だった。5位のNUYORICAN SOUL feat. INDIAによる「RUNAWAY」は、ハウスミュージックとラテンの熱量を融合させたクラブクラシックであり、ロックチャートの中にこうした曲が並ぶこと自体が、当時のTOKIO HOT 100が持っていたジャンル横断的な視野の広さを物語っている。6位のU2「DISCOTHEQUE」は、アイリッシュロックの重鎮がダンスミュージックへと接近した実験作であり、7位のDAVID BOWIEによる「LITTLE WONDER」もまたドラムンベースの要素を取り入れた挑戦的なサウンドで、ロックの帝王たちがこぞって時代の音を貪欲に取り込んでいたことが伝わってくる。

8位にはAEROSMITHの「FALLING IN LOVE」、9位にはMADONNAが歌う「DON’T CRY FOR ME ARGENTINA」がランクインしており、映画『エビータ』関連の話題性も含め、大御所たちの底力を感じさせるラインナップだった。10位のFATIMA RAINEYによる「LOVE IS A WONDERFUL THING」も含め、この週のチャートはロック、ダンス、ソウルが渾然一体となった90年代後半特有の豊かさを体現している。BLURの「BEETLEBUM」を筆頭に、既存の枠組みを軽やかに越えていく姿勢こそが、当時のTOKIO HOT 100が切り取っていた時代の空気そのものだったのではないだろうか。

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1997年3月2日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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