TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(1997年7月27日放送)

TOKIO HOT 100 1997-07-27 放送回ランキング ランキング

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1997年7月27日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(1997年7月27日放送回)。

この週の音楽シーン

1997年7月27日の「TOKIO HOT 100」の顶点に立ったのは、HANSONの「MMMBOP」だった。当時アイザック、テイラー、ザックというオクラホマ出身の三兄弟は、まだ揃って十代前半から半ば。長髪でボーイソプラノに近い声質のタイラーが歌う無邪気なフックは、一度耳にすると頭から離れない中毒性を持っていた。ダスト・ブラザーズが制作に関わったポップ・センスの効いたアレンジも相まって、この曲は単なる「子供バンドの一発芸」では終わらず、90年代後半のポップ・ミュージックを象徴する存在として夏の空気にぴったりと重なった。MTVを中心にビジュアル的なインパクトも強く、ティーン・ポップという後のジャンルの先駆けとしても語られる一曲である。

この週のTOP10を眺めると、1997年という年がいかに多様なサウンドが並列していた時期かがよくわかる。2位にはThe Prodigyの「SERIAL THRILLA」。アルバム『Fat of the Land』の攻撃的なビッグ・ビートは、ロックともダンスとも呼びきれない過激さでチャートに殴り込みをかけていた。一方で3位のMatt Bianco「SUNSHINE DAY」は、80年代から続くソフィスティ・ポップの洗練を引き継ぎ、大人のリスナー層にも支持されるサウンドを提示していた。

4位のThe Brand New Heaviesはアシッド・ジャズの旗手として、生演奏のグルーヴをクラブ・ミュージックの文脈に持ち込んだバンドであり、「YOU ARE THE UNIVERSE」にもそのバンド感がにじむ。5位のPuff Daddy & Faith Evans feat. 112「I’LL BE MISSING YOU」は、前年に凶弾に倒れたThe Notorious B.I.G.への追悼として制作された楽曲で、The Policeの名曲をサンプリングした構成も含め、90年代ヒップホップとポップスの融合を象徴する重要な一曲だった。

そのほか、7位En Vogueの「WHATEVER」はR&Bグループとしての成熟したハーモニーを聴かせ、8位Sarah Cracknellはセイント・エティエンヌのボーカリストとしても知られる人物で、英国的な洒脱さをソロ作品に持ち込んでいた。9位Robin S.の「IT MUST BE LOVE」はハウス・ミュージックの力強いボーカルの系譜を感じさせ、10位Meredith Brooksの「BITCH」は、女性の複雑な感情をストレートな言葉で歌い上げたオルタナ・ポップとして、フェミニズム的な視点からも話題を集めた楽曲だ。

こうして並べてみると、1997年夏のTOP10は、ティーン・ポップ、ビッグ・ビート、アシッド・ジャズ、追悼ヒップホップ、ハウス、オルタナと、ジャンルの境界が急速に溶け合っていく時代の断面を切り取っている。HANSONの弾けるようなポップが頂点に立ちながらも、その周囲には重厚なメッセージ性を持つ楽曲や実験的なサウンドが同居していたことこそ、この時代のラジオチャートの豊かさを物語っていると言えるだろう。

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1997年7月27日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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