TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(1997年9月14日放送)

TOKIO HOT 100 1997-09-14 放送回ランキング ランキング

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1997年9月14日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(1997年9月14日放送回)。

この週の音楽シーン

1997年9月14日の「TOKIO HOT 100」で首位に立ったのは、オアシスの「D’YOU KNOW WHAT I MEAN?」だった。この曲は、彼らが世界的成功を収めたアルバム『(What’s the Story) Morning Glory?』に続く待望の新作『Be Here Now』からのリードシングルであり、当時の音楽ファンにとってその登場は大きな注目の的だった。長尺のイントロから始まり、轟音のギターと分厚いオーケストレーションが折り重なる構成は、90年代UKロックの一つの到達点を示すものとして語られることが多い。ブリットポップという言葉が徐々に役割を終えつつあった時期にあって、オアシスはあくまで自分たちの流儀を貫き、スケールの大きさで勝負を挑んだ。そうした姿勢そのものが、この曲の魅力であり、また当時のロックシーンの空気を体現していたとも言える。

この週のTOP10全体を眺めると、90年代後半という時代がくっきりと浮かび上がってくる。2位には、ザ・ノトーリアス・B.I.G.への追悼の意を込めたパフ・ダディとフェイス・エヴァンスによる「I’ll Be Missing You」がランクインしている。ヒップホップとR&Bが融合し、追悼というテーマがポップミュージックの中心的な物語として広く共有された象徴的な楽曲であり、90年代のブラックミュージックが持っていた社会性と商業性の両立を物語っている。4位のマライア・キャリー「Honey」は、R&B的なグルーヴをよりストリートに接近させた作風で、彼女自身のキャリアにおいても表現の幅を広げた時期の一曲として知られる。

邦楽勢では5位に古内東子の「大丈夫」がランクインしている点も見逃せない。等身大の女性像を丁寧な言葉選びで描く彼女のスタイルは、当時の日本のポップスにおけるシンガーソングライター的な潮流の一翼を担っており、洋楽中心のチャートの中にあってもリスナーの支持を集めていたことがうかがえる。また7位のウィル・スミス「Men In Black」は、同名映画のヒットと連動したヒップホップ・ポップの好例であり、映画とチャートが密接に結びついていた90年代らしい現象の一つだ。8位のアンヌ・グン「Snow On The Sahara」や10位のソウルIIソウル「Pleasure Dome」は、ヨーロッパやUKのクラブ・ミュージック的感性がラジオチャートにも自然に溶け込んでいたことを示している。

こうして振り返ると、1997年秋のTOP10は、UKロックの本流、アメリカのヒップホップ/R&B、そして邦楽のシンガーソングライターという、異なる潮流が一つの番組の中で共存していたことがよくわかる。そのバランス感覚こそが「TOKIO HOT 100」という番組の面白さであり、都市型のFM局が持っていた選曲眼の確かさでもあった。オアシスの大作主義的なロックが首位に輝きながらも、周囲には多様なジャンルの楽曲がひしめき合っていたこの一週間は、90年代後半という時代の音楽的な豊かさを凝縮した一つのスナップショットとして、今なお興味深く聴き返すことができる。

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1997年9月14日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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