TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(1999年1月24日放送)

TOKIO HOT 100 1999-01-24 放送回ランキング ランキング

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1999年1月24日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(1999年1月24日放送回)。

この週の音楽シーン

1999年1月24日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、1位に輝いていたのはローリン・ヒルの「EX-FACTOR」だった。彼女は前年、フージーズでの活動を経てソロアルバム『The Miseducation of Lauryn Hill』を発表し、ヒップホップ、ソウル、レゲエを一つの作品の中で自在に往来する表現力で世界中の音楽ファンを驚かせた張本人である。「EX-FACTOR」はその中でも特にドラマティックな一曲で、彼女ならではのメロディの伸びやかさと、ラップ的な言葉運びの緊張感が同居しているところに耳を奪われる。ソウルフルな歌唱でありながら決して古びた印象を与えないのは、当時のR&Bやヒップホップが持っていた新しい感覚を体現していたからだろう。この曲がチャートの頂点に立っていたという事実は、90年代末という時代が、ジャンルの垣根を軽やかに越える音楽を求めていたことを物語っている。

実際、このTOP10を眺めるだけでも、当時のポップシーンの多様さがよくわかる。2位のオフスプリングはパンクの攻撃性をユーモアで包んだ「Pretty Fly (For A White Guy)」で世界的なヒットを飛ばし、3位にはマライア・キャリーとホイットニー・ヒューストンという当代随一のディーヴァ二人が共演した「When You Believe」が入っている。映画『プリンス・オブ・エジプト』のために生まれたこの楽曲は、壮大なスケール感と歌唱力の応酬が話題を呼んだ。一方でニュー・ラディカルズの「You Get What You Give」のような青春性を帯びたオルタナ・ポップ、U2の「Sweetest Thing」のような屈指のロックバンドによる普遍的なラブソング、シェールの「Believe」に代表されるヴォコーダーを大胆に使ったダンスポップも同居しており、ロック、R&B、ヒップホップ、ダンスミュージックが等しく支持を集めていた時代の空気が伝わってくる。

さらにエアロスミスの「I Don’t Want To Miss A Thing」やシュガー・レイの「Every Morning」といった、映画やMTVカルチャーと結びついた楽曲がヒットしていたのも90年代末らしい光景だ。国内アーティストとしては山崎まさよしの「僕はここにいる」がランクインしており、海外の大型ヒット曲と肩を並べて日本人シンガーソングライターの楽曲が存在感を放っていたことも興味深い。彼の繊細な歌声と等身大の言葉選びは、当時のJ-POPが持っていた素朴な力強さを感じさせる。

こうして改めて聴き直すと、ローリン・ヒルの「EX-FACTOR」が1位にあったこの週のチャートは、ジャンルを越境する才能への注目と、シンプルに「良い曲」を選び取ろうとするリスナーの姿勢が共存していた時代を象徴しているように思える。ヒップホップ的な語りとソウルフルな歌唱を融合させた彼女の表現は、その後のR&Bやポップスに大きな影響を残した。世紀末という時代の転換点で、多様な音楽が等しく輝いていたことを、このTOP10は静かに教えてくれる。

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1999年1月24日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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