TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2000年7月23日放送)

TOKIO HOT 100 2000-07-23 放送回ランキング ランキング

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2000年7月23日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2000年7月23日放送回)。

この週の音楽シーン

2000年7月23日放送のTOKIO HOT 100、この週の1位は平井堅「WHY」。今聴いても色褪せない、むしろ時間が経つほどに評価が高まっていった一曲だと思う。当時の平井堅はまだ「隠れた実力派」というイメージが強く、テレビ露出を抑えたスタイルで活動していたことも印象的だった。顔を出さないミュージックビデオや黒縁メガネ、帽子といったビジュアル面での距離感が、逆に歌そのものへの注目を集める結果になっていたように思う。「WHY」はソウルフルな歌唱とメロウなトラックが融合した楽曲で、R&Bやブラックミュージックの語法を日本語ポップスに落とし込む上で、当時の邦楽シーンにおける一つの到達点だったのではないか。この曲を境に、平井堅の存在感は一気に広がっていった印象がある。

TOP10全体を眺めると、2000年という年の空気がよく見えてくる。2位には倉木麻衣、3位にはMISIA、9位には宇多田ヒカルという、まさに「歌姫」たちがひしめき合っている。前年から続く女性ボーカリスト全盛の流れがこの週にも如実に表れていて、邦楽シーンにおける表現力豊かな歌唱の需要がいかに高かったかを物語っている。倉木麻衣はデビューして間もない時期で、洗練されたポップスとして支持を広げていた頃。MISIAはすでに「つつみ込むように」などでその圧倒的な歌唱力を知らしめていたが、「ESCAPE」でさらにシーンでの存在感を強めていた時期だ。宇多田ヒカルは前年の「Automatic」以降、社会現象とも言えるブレイクを果たし、若干17歳という年齢からは想像できない完成度の高い作品を次々と発表していた。

海外勢に目を向けると、洋楽ロック・R&Bの強さも際立つ。ジャネット・ジャクソンの「Doesn’t Really Matter」は映画『ナッティ・プロフェッサー2』のサウンドトラックからのヒットで、彼女のキャリアの中でも安定した人気を保っていた時期の一曲。リンプ・ビズキットはニューメタル/ラップロックの旗手として、当時のロックシーンに新しい風を吹き込んでいた存在で、「Take a Look Around」は映画『ミッション:インポッシブル2』の主題歌としても知名度を上げた。B.B.キングとエリック・クラプトンの共演によるブルース作品がチャートインしているのも興味深く、ジャンルを超えた幅広いリスナー層がこの番組を支えていたことがうかがえる。ボン・ジョヴィの「It’s My Life」は、90年代からの実力派バンドが2000年代にも新たなアンセムを生み出した好例として記憶に残る。

こうして振り返ると、この週のTOP10は邦楽の歌姫たちの台頭と、洋楽ロック・R&B・ブルースまで幅広く共存する、いい意味で「節操のない」多様性が魅力だったように思う。ジャンルの境界がまだ緩やかで、リスナーが自然と幅広い音楽に触れられる時代の豊かさを、このチャートは静かに証明している。

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2000年7月23日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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