TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2001年11月11日放送)

TOKIO HOT 100 2001-11-11 放送回ランキング ランキング

本ページには広告(Amazonアソシエイト・楽天アフィリエイト等)を含みます。

2001年11月11日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2001年11月11日放送回)。

この週の音楽シーン

2001年11月11日のTOKIO HOT 100は、マイケル・ジャクソンの「YOU ROCK MY WORLD」が1位を飾った回として記憶しておきたい放送だ。この曲はアルバム『Invincible』からのリードシングルで、当時すでにポップスの帝王として絶対的な存在感を誇っていたマイケルが、新世紀に入ってなお第一線で勝負を挑んできた楽曲である。ロドニー・ジャーキンスをはじめとする当時最先端のR&B・ヒップホップ的なトラックメイクと、マイケル特有のファルセットやグルーヴ感が融合したサウンドは、90年代から積み重ねてきた彼のポップミュージック観の集大成のようでもあり、同時にミレニアム以降のブラックミュージックの潮流を吸収しようとする挑戦作でもあった。この週のチャートを見渡すと、その挑戦がどういう文脈の中にあったかがよく分かる。3位にはブリトニー・スピアーズの「I’M A SLAVE 4U」が入っており、こちらもティンバランドが手がけた硬質でミニマルなビートが印象的な一曲。マイケルとブリトニーという、世代もキャラクターも異なる二人が同時期に近いベクトルのダンスミュージックへと接近していたことは、2001年という年がR&B的な質感がポップスの主流に食い込んでいった転換点だったことを物語っている。一方で洋楽勢にはレニー・クラヴィッツの「DIG IN」やバックストリート・ボーイズの「DROWNING」、エンヤの「WILD CHILD」も名を連ねており、ロック的骨太さ、ボーイズグループ由来のバラード的美しさ、そして幻想的なワールドミュージック志向まで、実に幅広いスタイルが同じチャートの中に共存していた。ジャンルの境界がまだはっきりと存在しながらも、リスナーがそれらを横断的に楽しんでいた時代の空気が伝わってくる。邦楽に目を向ければ、矢井田瞳の「BUZZSTYLE」が2位、スガシカオの「夜空ノムコウ」が5位という並びも興味深い。前者はシンガーソングライターらしい肉声感のあるロックンロール、後者はSMAPへの提供曲として広く知られたナンバーをスガ自身がセルフカバーしたバージョンで、渋いファンクネスと切なさが同居する仕上がりだ。さらに桑田佳祐の「白い恋人達」、コーネリアスの「DROP」、Mr.Childrenの「YOUTHFUL DAYS」といった顔ぶれも並び、日本語ポップスの成熟がJ-POPシーンに厚みを与えていたことがうかがえる。こうして見渡すと、この週のTOP10は洋楽と邦楽、ダンスミュージックとロック、ベテランと新世代が緊張感を持ってせめぎ合う、2000年代初頭ならではの豊かな一枚の断面図だったと言える。マイケル・ジャクソンが1位に立っていたという事実は単なる懐かしさにとどまらず、ポップミュージックの帝王が最新のグルーヴを取り込みながらも自身のスタイルを崩さなかった、その矜持を今聴き直すきっかけを与えてくれる。

🎧 この曲を聴くなら[PR]

2001年11月11日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

いい音で聴くなら[PR]

次の週(2001年11月18日) »

あわせて読みたい

コメント

タイトルとURLをコピーしました