TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2009年3月1日放送)

TOKIO HOT 100 2009-03-01 放送回ランキング ランキング

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2009年3月1日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2009年3月1日放送回)。

この週の音楽シーン

2009年3月最初の週、TOKIO HOT 100のトップに立っていたのはユニコーンの「WAO!」だった。奥田民生を中心に90年代を駆け抜けたこのバンドが、長い沈黙を経て再びシーンに戻ってきたのがちょうどこの時期だ。再結成というニュースそのものが持つ話題性はもちろんだが、それ以上に驚かされたのは、ブランクを感じさせないバンドとしての瞬発力だった。「WAO!」はタイトルの通り、聴き手の背中を軽く叩いてくるような開放感のあるロックンロールで、久しぶりの新曲でありながら懐かしさよりも新鮮な高揚感が先に立つ仕上がりだった。90年代を知る世代にとっても、この曲で初めてユニコーンに触れた若いリスナーにとっても、素直に楽しめる普遍性を持った一曲だったと思う。

TOP10全体を眺めると、この週は国内外の音楽が実に自然な形で混ざり合っていたことがわかる。2位のaiko「MILK」は、彼女特有のくすぐったいラブソングの世界観をそのままに、安定した支持を集めていた時期の楽曲。4位のフランプール「星に願いを」は、当時デビューして間もないバンドがバラード的な楽曲で存在感を示していた頃で、青春性の強いバンドサウンドが台頭してきた時代の空気を伝えている。5位のJUJUの「やさしさで溢れるように」は、伸びやかで芯のある歌声が武器のシンガーが、じっくりと聴かせる楽曲でリスナーの心を掴んでいた。

一方、洋楽勢の顔ぶれも当時ならではの色を帯びている。7位に入ったU2の「GET ON YOUR BOOTS」は、アルバム『No Line on the Horizon』からのシングルで、ベテランバンドが臆面もなくロックのダイナミズムを鳴らしていた一曲。6位のリリー・アレン「THE FEAR」は、辛辣な歌詞世界とポップなトラックを組み合わせる作風で英国から一気に注目を集めていたシンガーの代表曲のひとつで、UKポップの毒っ気がチャートに彩りを添えていた。8位のザ・プロディジー「OMEN」は、90年代からビッグビートを牽引してきたグループが持つ攻撃的な電子音の存在感を改めて示すもので、フロア発のダンスミュージックがラジオチャートにも普通に並んでいたことが興味深い。10位のブランディ「RIGHT HERE(DEPARTED)」は、90年代からR&Bシーンを支えてきたシンガーが円熟した表現力を聴かせるナンバーだった。3位のワグナー・ラヴ「DOIN’ IT」や9位のMICHI「CHANGE THE WORLD」も含め、ジャンルも国籍もキャリアの長さも異なるアーティストが同じ10曲の中に並んでいるのは、当時のラジオチャートらしい懐の深さと言えるだろう。

邦楽ロックのベテランが新曲で存在感を放ち、洋楽のポップスやダンスミュージックが違和感なく共存し、若手バンドやシンガーがじっくりとファン層を広げていく——2009年3月というこの一週間のTOP10は、そうした音楽シーンの多様さをコンパクトに映し出している。今聴き直しても、それぞれの曲が持つ個性がぶつかり合うことなく共存しているのが心地よく、当時のラジオの周波数の向こうに広がっていた音楽の風景を、あらためて思い起こさせてくれる。

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2009年3月1日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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