TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2009年6月28日放送)

TOKIO HOT 100 2009-06-28 放送回ランキング ランキング

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2009年6月28日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2009年6月28日放送回)。

この週の音楽シーン

2009年6月28日のTOKIO HOT 100を眺めると、この年ならではの空気が濃密に詰まっている。1位に輝いたのはBLACK EYED PEASの「I GOTTA FEELING」。デヴィッド・ゲッタが制作に関わったことでも知られるこの曲は、EDMがまだ「クラブの外」にはそこまで浸透していなかった時代に、ポップスとダンスミュージックの垣根を軽々と越えて世界中を席巻した一曲だ。週末の高揚感をそのままサウンドに変換したような開放的なビートは、当時のラジオでもクラブでも引っ張りだこで、日本のリスナーにとっても「洋楽が気持ちよく街に流れる」感覚を思い出させてくれる存在だったのではないだろうか。

同じ週の上位には、洋楽勢としてLADY GAGAの「POKER FACE」やGREEN DAYの「KNOW YOUR ENEMY」も名を連ねている。レディー・ガガはこの年デビュー間もない時期でありながら、すでに強烈な個性とビジュアルでポップシーンの新しい潮流を作り始めていた。一方のグリーン・デイは「American Idiot」以降、パンクバンドでありながらスタジアムロック的なスケール感を獲得しており、ベテランならではの安定した存在感を放っていた。こうして並べてみると、2009年という年が、ダンスミュージック、新世代ポップ、そしてロックが同じチャートの中で拮抗していた時代だったことがよくわかる。

邦楽勢に目を向けると、木村カエラの「BUTTERFLY」が2位につけている。カエラは当時、モデル・タレントとしての活動と並行しながらも、音楽的にはロックやポップスの要素を自在に行き来するアーティストとして支持を集めていた時期で、彼女らしいポップセンスが光る一曲だ。3位のGREEENによる「遥か」は、当時グループの素性を明かさない覆面スタイルで大きな話題を呼んでいた彼らの代表曲のひとつ。青春性の強いメロディと歌声が幅広い世代の共感を集めていた。SUPERFLYの「ALRIGHT!!」も、力強いボーカルとバンドサウンドで独自の存在感を示し、女性シンガーによるロック表現の厚みを感じさせる一曲だった。

さらにRIP SLYMEの「GOOD DAY」、くるりの「魂のゆくえ」、キマグレンの「君のいない世界」といった顔ぶれも見逃せない。ヒップホップ、オルタナティブロック、レゲエ・ポップと、ジャンルの異なる邦楽アーティストが同じチャートに共存していたことは、当時のJ-WAVEのリスナー層の広さと、ラジオという媒体が持つ選曲の多様性を物語っている。10位のJASMINEによる「SAD TO SAY」も、この時期のR&B/ソウル系日本人アーティストの台頭を象徴する一曲として印象深い。

こうして振り返ると、この週のTOP10は洋楽・邦楽、ジャンルの壁を越えて非常にバランスの取れた顔ぶれだったことがわかる。「I GOTTA FEELING」が体現していた高揚感と解放感は、リーマンショック後の重苦しい空気が世界を覆っていた2009年だからこそ、より一層多くの人の心に刺さったのかもしれない。音楽が持つシンプルな「楽しさ」の力を、あらためて思い出させてくれる一枚として、今聴き返しても色褪せない輝きを放っている。

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2009年6月28日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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