TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2009年8月30日放送)

TOKIO HOT 100 2009-08-30 放送回ランキング ランキング

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2009年8月30日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2009年8月30日放送回)。

この週の音楽シーン

2009年8月30日放送分のTOKIO HOT 100で1位に輝いたのは、MADONNAの「CELEBRATION」だった。この曲は同年秋にリリースされたベストアルバム『Celebration』の先行シングルであり、80年代から第一線を走り続けてきた彼女がキャリアを総括する節目のタイミングでリリースした一曲でもある。原点であるダンスミュージックへの回帰を感じさせるトラックメイクは、デビュー当初のクラブ・カルチャーからの出自と、それを更新し続けてきた彼女のキャリアそのものを象徴していたと言えるだろう。

2009年という年を振り返ると、6月にマイケル・ジャクソンが急逝し、世界中のポップミュージック・ファンが大きな喪失感を抱えた直後の夏だった。80年代からポップスの頂点を争ってきた二人のアイコンのうち一人が世を去った後の夏に、もう一人のアイコンであるマドンナが「CELEBRATION(祝祭)」と題した楽曲でチャートの首位に立っていたという事実は、時代の空気を映す一つの符牒として今振り返ると興味深い。派手に踊り続けること、音楽を鳴らし続けることそのものが、ある種の弔いであり前進でもあった夏だったのかもしれない。

TOP10全体を眺めても、この週は洋楽・邦楽が入り混じった多様な顔ぶれが並んでいる。2位には秦基博の「HALATION」がランクイン。路上ライブから頭角を現し、繊細な歌声とギター一本で聴かせる作家性で支持を広げていたシンガーソングライターらしい存在感を示していた。6位のSUPERFLYもまた、女性ボーカルの強靭なロック・サウンドで邦楽シーンに新しい風を吹き込んでいた時期であり、7位にはCrystal KayとCHEMISTRYのKANAMEが共演した「AFTER LOVE -FIRST BOYFRIEND-」がランクイン。R&Bやソウルを軸にした邦楽ボーカリストたちの層の厚さも、この時代のポップスシーンを支えていた要素だった。

洋楽勢では4位にMIKAの「WE ARE GOLDEN」。カラフルで開放的なポップ・サウンドは、暗いニュースの多かった2009年の空気の中で、あえて明るさを打ち出す作風として印象的だった。8位にはBlack Eyed Peasの「I GOTTA FEELING」。この曲はのちに世界的な大ヒットとなり、2009年から2010年にかけての時代を象徴するパーティーアンセムとして語り継がれることになる一曲であり、この週の時点ではまだその爆発的な広がりの初期段階だったと考えると感慨深い。10位のJET「SHE’S A GENIUS」は、オーストラリア出身のギターロックバンドらしい骨太なサウンドで異彩を放っていた。

そして9位には山下達郎の「僕らの夏の夢」。毎年夏になると自然と耳にする定番曲であり、世代を超えて愛される日本の夏ソングとしての地位を築いていた楽曲がこの週もチャートインしていたことは、季節感を大切にするTOKIO HOT 100らしい選曲と言えるだろう。3位のHANAH、5位のSTEVE APPLETONも含め、メジャーな存在からクラブ・ミュージックのフィールドで活動するアーティストまで、この週のTOP10はジャンルも国籍も横断した幅広さを見せていた。マドンナという不動の存在感を頂点に、多様な音楽が同じチャートに共存していた2009年夏の一週間として、今振り返っても聴きどころの多い顔ぶれである。

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2009年8月30日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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