TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2009年9月6日放送)

TOKIO HOT 100 2009-09-06 放送回ランキング ランキング

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2009年9月6日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2009年9月6日放送回)。

この週の音楽シーン

2009年9月6日放送の「TOKIO HOT 100」で1位に輝いたのは、マドンナの「CELEBRATION」だった。彼女のキャリアを俯瞰するベスト盤のリード曲として世に出たこの曲は、80年代から続くダンスフロアの女王としての矜持を、いま一度シンプルなユーロビートに封じ込めたようなナンバーだ。特別な事件性や物語性を前面に出すのではなく、「祝う」という行為そのものをタイトルに掲げたところに、キャリアを重ねたアーティストならではの余裕がにじむ。デビューから四半世紀以上を経てなお海外チャート番組のトップに顔を出すという事実そのものが、この曲の存在感を物語っていたと言えるだろう。

この週のTOP10を眺めると、2009年という時代の空気が濃く映し出されている。8位のブラック・アイド・ピーズ「I GOTTA FEELING」は、この年を象徴するパーティーアンセムとして世界中のクラブやラジオを席巻しており、マドンナの「CELEBRATION」と並ぶことで、当時のダンスミュージックが持っていた祝祭性、高揚感への渇望が浮かび上がる。10位のバックストリート・ボーイズ「STRAIGHT THROUGH MY HEART」もまた、90年代から2000年代を生き抜いてきたグループが、時代に合わせてサウンドをアップデートしながら現役感を保っていたことを感じさせる一曲だった。

一方で国内勢に目を向けると、2位のSUPERFLYと3位の秦基博の存在が印象深い。SUPERFLYの「恋する瞳は美しい」は、力強いロックヴォーカルを軸にしながらもポップさを失わない楽曲で、当時彼女が邦楽シーンの中心的な歌い手として支持を広げていた時期の一曲だ。秦基博の「HALATION」は、映像作品とのタイアップを通じて幅広い層に届いた楽曲で、透明感のある歌声と繊細なメロディーラインが、洋楽主体のこのチャートの中でも独自の存在感を放っている。6位のスピッツ「君は太陽」は、ベテランバンドが変わらぬ佇まいで新曲を届け続けていたことの証左であり、9位のCrystal Kay feat. Kaname(CHEMISTRY)によるコラボレーションは、当時のJ-R&Bシーンにおけるフィーチャリング文化の広がりを感じさせるものだった。

4位のHANAHや5位のMIKA、7位のスティーヴ・アップルトンといった名前も含め、この週のTOP10は洋楽と邦楽、ベテランと新鋭、ダンスミュージックとバンドサウンドが混在する、実に「TOKIO HOT 100」らしいラインナップだったと振り返ることができる。マドンナという不動の存在を頂点に据えながら、その周囲には国も世代もジャンルも異なる音楽が並び立つ。この雑食性こそが、当時のこの番組が東京のリスナーに提示していた音楽地図の豊かさだったのではないだろうか。一曲一曲を聴き返すと、2009年という年がまだCDやiTunesを軸に音楽が流通していた最後の時代であったこと、そして国境を越えたヒットが今よりもラジオという媒体を通じて共有されていたことを、改めて実感させられる。

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2009年9月6日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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