TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2011年5月15日放送)

TOKIO HOT 100 2011-05-15 放送回ランキング ランキング

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2011年5月15日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2011年5月15日放送回)。

この週の音楽シーン

2011年5月15日という放送日を眺めるだけで、この週のチャートには特別な重みがあったことが伝わってくる。同年3月に起きた東日本大震災から二カ月あまり。音楽が持つ力、あるいは音楽にしかできないことは何かという問いが、リスナーにも作り手にも重くのしかかっていた時期だ。そんな中で1位に輝いたのが、平井堅の「いとしき日々よ」だった。タイトルの通り、日々の暮らしそのものを慈しむような穏やかな眼差しを持つこの曲は、派手さで押し切るのではなく、聴く者の心にそっと寄り添うような佇まいを持っていた。平井堅というアーティストは、透明感のある高音域のファルセットと、情感を込めすぎない抑制の効いた歌唱で長年支持されてきたが、この曲でもその持ち味は健在で、震災後の重苦しい空気の中にあって「日常を取り戻すこと」自体の尊さを歌にしていたように思える。

TOP10全体を見渡すと、この週は洋邦問わず多彩な顔ぶれが並んでいたのも印象的だ。2位には安室奈美恵がAI、土屋アンナという実力派の女性たちを迎えた「WONDER WOMAN」がランクイン。力強い女性像を打ち出すこの曲は、当時のJ-POPシーンにおける「強さ」や「連帯」というテーマともどこか響き合っていた。3位のあのわ「HAVE A GOOD DAY!」も、タイトルからして前向きなメッセージを感じさせる一曲で、この時期のチャート上位に「日常への回帰」や「励まし」を志向する楽曲が集まっていたことは偶然ではないだろう。

洋楽勢では、スウェーデン出身のマイア・ヒラサワによる「BOOM!」が4位に、ビースティ・ボーイズの「MAKE SOME NOISE」が5位にランクイン。ビースティ・ボーイズにとってこの曲は、グループの長いキャリアの中でも新たな一章を告げる楽曲であり、彼らのラップとロックを横断する独特のグルーヴは、この時期のリスナーにも新鮮に響いたはずだ。10位にはジェニファー・ロペスがピットブルを迎えた「ON THE FLOOR」がランクインしており、ダンスミュージックの高揚感が世界的に広がっていた時代の空気も垣間見える。

邦楽勢では東京事変「女の子は誰でも」が6位、TOWA TEIが高橋幸宏、水原希子と組んだ「THE BURNING PLAIN」が7位、ユニコーン「デジタルスープ」が8位、そしてaiko「恋のスーパーボール」が9位と、それぞれ個性の際立つ顔ぶれが揃った。ベテランから中堅、ジャンルを越えたコラボレーションまでが同居するこのバランスの良さこそ、当時の「TOKIO HOT 100」がリスナーの多様な嗜好を丁寧にすくい上げていたことの証だろう。

震災からの復興が語られ始めていたこの時期、1位の座に「いとしき日々よ」という穏やかな肯定の歌が据えられていたことは、単なる偶然以上の意味を持っていたように思う。派手な高揚感ではなく、静かに寄り添う音楽が求められていた時代の空気を、このチャートは確かに映し出していた。

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2011年5月15日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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