TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2011年5月29日放送)

TOKIO HOT 100 2011-05-29 放送回ランキング ランキング

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2011年5月29日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2011年5月29日放送回)。

この週の音楽シーン

2011年5月29日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、1位に輝いたのはPerfumeの「レーザービーム」だった。東日本大震災から二ヶ月半、まだ社会全体が張り詰めた空気を残していた時期に、この曲のシンセサイザーが描く近未来的なサウンドスケープと、テクノロジーによって磨き上げられた三人の歌声が放たれたことは、当時のリスナーにとって独特の意味を持っていたように思う。中田ヤスタカが手がけるサウンドは、いつも通り緻密で隙のないポップスとして完成されていたが、そこに宿る高揚感は単なる踊れる音楽以上の、前向きなエネルギーとして受け止められた面もあったのではないか。Perfumeというユニットがこの時期にすでに国民的な支持を確立していたことを、この1位獲得は改めて示している。

TOP10全体を眺めると、この週は洋楽・邦楽が入り混じる非常にバラエティ豊かな顔ぶれだった。2位にはスウェーデン出身のマイア・ヒラサワ、3位にジェニファー・ロペスとピットブルという当時のダンスフロアを席巻したコラボレーション、10位にはレディー・ガガの「ジュディアス」が入っており、彼女が「ボーン・ディス・ウェイ」で世界的なブレイクを果たした直後の勢いをそのまま感じさせるラインナップだった。ガガが体現していた過剰なまでのビジュアルとメッセージ性の強さは、この時期のポップミュージックが単なる音楽消費を超えて自己表現やアイデンティティの発露として機能し始めていたことを象徴している。

邦楽勢に目を向ければ、4位に安室奈美恵がAI、土屋アンナと共演した「WONDER WOMAN」がランクインしているのも興味深い。女性アーティスト同士のコラボレーションが持つ連帯感や強さのメッセージは、震災後の日本社会が求めていた励ましのムードとも重なっていたのかもしれない。5位の東京事変、6位の平井堅、9位のSuperflyといった顔ぶれは、2011年前後の邦楽シーンにおける実力派アーティストたちの層の厚さを物語っている。東京事変はこの時期活動後期に差し掛かっており、バンドとしての完成度がより研ぎ澄まされていた頃だ。

一方で7位のTHE BAWDIES、8位のFriendly Firesといった存在は、当時のロック/ダンスロックのシーンにおける多様性を伝えている。THE BAWDIESは日本発でありながら本格的な洋楽ロックンロールを鳴らすバンドとして支持を広げていた時期であり、Friendly FiresはUKのインディーダンスシーンを代表する存在として国内でも評価を高めていた。

このように2011年5月29日のチャートは、テクノポップの完成形としてのPerfumeを頂点に、世界的なポップスターたちと日本の実力派アーティストが同じ土俵で肩を並べる、当時のTOKIO HOT 100らしい多様性を凝縮した一週間だったと言える。

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2011年5月29日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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