TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2012年5月27日放送)

TOKIO HOT 100 2012-05-27 放送回ランキング ランキング

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2012年5月27日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2012年5月27日放送回)。

この週の音楽シーン

2012年5月27日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、1位に輝いたのはノラ・ジョーンズの「HAPPY PILLS」だった。デビュー作「Come Away With Me」でジャズやフォーク、カントリーを溶け込ませた柔らかな歌声を世界に知らしめてから約10年、この頃の彼女はよりバンド感のあるロック寄りのサウンドへと舵を切っていた時期にあたる。ダニガー・トゥイーディーとの共同プロジェクトなどを経て磨かれた作家性が、シンプルながら芯のあるメロディに落とし込まれており、「HAPPY PILLS」というタイトルの軽やかさとは裏腹に、彼女らしい落ち着いたヴォーカルの説得力が際立つ一曲だったと言える。この曲が首位に立ったこと自体が、当時のTOKIO HOT 100というチャートの懐の深さを物語っている。単なる勢いのある新曲だけでなく、キャリアを積んだアーティストの成熟した表現もきちんと評価される場だったということだ。

2位以下を眺めても、当時の音楽シーンの多様さがよく見える。木村カエラの「マミレル」は、彼女ならではのポップでキャッチーな感性が光る楽曲で、国内女性アーティストの層の厚さを感じさせる。PACOの「ソラガール」や家入レオの「SHINE」は、次代を担う新しい才能の存在感を示していたし、RIP SLYMEのPESによる「女神のKISS」はヒップホップ/ラップ的な質感を持つ楽曲としてチャートに独自の色を加えていた。

海外勢に目を向けると、この週はまさに世界的な転換点の入り口だったと言える。カーリー・レイ・ジェプセンの「CALL ME MAYBE」がランクインしているが、この曲はまもなく全世界を席巻する空前の大ヒットとなり、2012年を象徴するサマーアンセムへと駆け上がっていく。マルーン5がウィズ・カリファを迎えた「PAYPHONE」も、ロックバンドがヒップホップ的要素を取り入れていく当時の潮流を体現する一曲だった。ホット・チェレー・レイの「TONIGHT TONIGHT」も含め、アメリカのポップスがよりダンサブルで開放的な方向へ向かっていた空気が伝わってくる並びである。

邦楽に戻れば、ニコ・タッチズ・ザ・ウォールズの「夏の大三角形」が、来るべき夏を予感させるロックナンバーとしてラインナップに彩りを添えていた。そしてDREAMS COME TRUEの「MY TIME TO SHINE」がランクインしているのも興味深い。デビューから長い年月を経てなお新曲でチャートに顔を出す存在感は、日本のポップスシーンにおけるベテランの底力を感じさせる。

こうして改めて眺めると、この週のTOP10は、成熟したシンガーソングライターの深み、国内新世代の勢い、そして世界的ヒットへと駆け上がる直前の海外ポップスが同居する、まさに過渡期らしい多様な一枚のスナップショットだったと言えるだろう。

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2012年5月27日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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