TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2012年12月9日放送)

TOKIO HOT 100 2012-12-09 放送回ランキング ランキング

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2012年12月9日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2012年12月9日放送回)。

この週の音楽シーン

2012年12月9日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、1位に輝いていたのは星野源の「知らない」だった。当時の星野源は、ソロアーティストとしての活動に加え、俳優としても存在感を強めていた時期で、音楽と映像の両分野を横断しながら独自の立ち位置を築いていたことを思い出す人も多いだろう。「知らない」は、彼らしい柔らかなグルーヴ感と、どこか内省的な言葉選びが印象的な一曲で、派手さよりも聴き手の心にじわりと沁み込むタイプの楽曲だった。この時期の邦楽シーンでは、大きなアリーナ規模の楽曲だけでなく、こうした個人的な質感を持つ音楽が支持を広げつつあり、星野源の存在はその流れを象徴する存在だったといえる。

同じ週のTOP10を眺めると、2位にはMr.Childrenの「MARSHMALLOW DAY」がランクイン。バンドとしての安定感と、季節感のある楽曲づくりが冬の空気にマッチしていた。3位のGreen Day「STRAY HEART」は、当時バンドが立て続けに複数のアルバムをリリースしていた時期の楽曲で、勢いのあるロックサウンドがチャートに刺激を与えていた。4位のandrop「END ROLL」は、日本のオルタナティブ・ロックシーンを支えるバンドとして、繊細でエモーショナルなサウンドスケープを提示していた。

海外勢に目を向けると、7位のOne Direction「Live While We’re Young」は、当時世界的なブームを巻き起こしていた英国発のボーイズグループの勢いをそのまま反映しており、10代を中心としたリスナー層の熱狂が日本のチャートにも波及していたことがうかがえる。8位のAlicia Keys feat. Nicki Minaj「Girl on Fire」、9位のRihanna feat. David Guetta「Right Now」は、R&Bとエレクトロ・ダンスミュージックの融合が主流になりつつあった当時のUSシーンの空気を色濃く伝えている。EDMの波が世界的なポップスに浸透し始めていた時期であり、David Guetta的なプロダクションが多くのアーティストの楽曲に影響を与えていたことも思い出される。

そして10位のAdele「Skyfall」は、同名の007映画の主題歌として大きな話題を呼んだ楽曲で、映画音楽としての格式とAdeleならではの重厚なボーカルが融合した名曲だった。この年の後半は映画とのタイアップ曲が話題になることも多く、音楽と映像コンテンツの結びつきが強まっていた時期でもある。

こうして振り返ると、この週のチャートは邦楽・洋楽問わず、多様な音楽性が共存していたことがよくわかる。星野源のような内省的な音楽性が支持を得つつ、同時にK-POPの少女時代や、世界的なポップ・ダンスミュージックのトレンドも並存していた。ジャンルの境界が徐々に緩やかになりつつあった2012年という時代の空気を、このTOP10は静かに映し出している。当時ラジオで耳にしたこれらの楽曲を思い出しながら、時代の記憶を辿るのも一興だろう。

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2012年12月9日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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