TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2013年6月9日放送)

TOKIO HOT 100 2013-06-09 放送回ランキング ランキング

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2013年6月9日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2013年6月9日放送回)。

この週の音楽シーン

2013年6月9日の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、頂点に立っていたのはダフト・パンクの「GET LUCKY」だった。フランス出身の覆面ユニットが、ファレル・ウィリアムスのヴォーカルとナイル・ロジャースのギターを迎えて作り上げたこの曲は、当時のポップ・ミュージックにおけるひとつの分岐点を象徴していたように思う。EDMという言葉が世界的な流行語になり、四つ打ちの電子音とドロップの快感が主流を占めていたタイミングで、あえてディスコ〜ファンクの生演奏的グルーヴを前面に押し出したこの曲は、多くのリスナーに新鮮な驚きを与えた。打ち込み全盛の空気の中で、あえてアナログな質感を選んだところに、ダフト・パンクというアーティストの美学がにじみ出ていたと言える。

この年、彼らはアルバム『Random Access Memories』を発表し、その中心にこの曲を据えていた。ヘルメット姿でメディアにほとんど素顔を見せないという徹底したスタイルもあって、楽曲そのものの音像や演奏の質で勝負する姿勢が際立っていた。ナイル・ロジャースの、シックからつながるカッティングギターの響きは、単なる懐古趣味ではなく、2013年という時代における「踊れる音楽」の再定義として機能していたのではないだろうか。

TOP10全体を見渡すと、この週は洋楽と邦楽がバランスよく並んでいる点も興味深い。秦基博の「言ノ葉」やハナレグミの「オリビアを聴きながら」といった、じっくりと言葉を届けるタイプの楽曲が上位に食い込み、家入レオの「MESSAGE」のような若手シンガーソングライターの存在感も光る。一方でRIP SLYMEの「ロングバケーション」は、日本語ラップとポップスの融合という彼ら独自の路線を貫いており、SALLEYの「赤い靴」は透明感のあるサウンドプロダクションで独自の空気を作っていた。

洋楽側では、オースティン・マホーンとフロー・ライダーによる「SAY YOU’RE JUST A FRIEND」がティーンポップとヒップホップの接近を示し、プライマル・スクリームの「IT’S ALRIGHT, IT’S OK」はロックバンドとしてのキャリアを重ねながらも新しい鳴りを探る姿勢を感じさせる。BIBIOの「A TOUT A L’HEURE」のようなエレクトロニカ〜フォークの中間的な音像がランクインしているのも、この時期のリスナーの耳の幅広さを物語っている。

こうして眺めてみると、2013年6月というこの週のチャートは、EDMブームのただ中にありながらも、ダフト・パンクが選んだ「生演奏回帰」という道が支持を集め、同時に邦楽シーンでは言葉を大切にするシンガーソングライターたちが確かな存在感を放っていた、そんな交差点のような瞬間だったと言えるだろう。ジャンルも国籍も異なる10曲が並ぶことで、当時のリスナーがいかに多様な音楽を同時に受け止めていたかが浮かび上がってくる。

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2013年6月9日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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