2013年12月29日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。
本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2013年12月29日放送回)。
この週の音楽シーン
2013年も暮れようとする12月29日、J-WAVE「TOKIO HOT 100」が刻んだこの週のトップ10には、一年を締めくくるにふさわしい多様な顔ぶれが並んだ。1位に輝いたのはRADWIMPSの「会心の一撃」。当時のRADWIMPSは、野田洋次郎を中心に歌詞世界と音楽性の両面で独自の実験を重ねていた時期であり、バンドサウンドの疾走感と言葉選びの緻密さを同居させる作風が広く支持を集めていた。ロックバンドでありながらポップスとしての強度も備えたその音楽性が、年の瀬の空気の中で多くのリスナーの耳を捉えたのは自然な流れだったといえるだろう。
2位にはワン・ダイレクションの「ストーリー・オブ・マイ・ライフ」がランクイン。イギリス発のボーイズグループとして世界的なブームを巻き起こしていた彼らは、この時期まさに人気の頂点にあり、洋楽ポップスとしての存在感を日本のチャートでも強く示していた。3位のJUJUは、ドラマ主題歌などで培ってきた表現力豊かなボーカルが持ち味のシンガーであり、「星月夜」もその歌唱力を存分に活かした一曲として印象に残る。4位のコブクロは、デュオとしての息の合ったハーモニーで長年幅広い世代から支持を集めてきた存在であり、「モノクローム」もそうした安定感のある楽曲づくりを感じさせるナンバーだ。
中盤に目を向けると、5位のMUSH AND CO.、6位のゲスの極み乙女。といった、当時まだ新しい世代として注目され始めていたアーティストたちの名前が並ぶのも興味深い。特にゲスの極み乙女。は、ジャズやファンクの要素を取り入れた変拍子の多い楽曲構成と、ポップな歌詞世界の組み合わせで音楽好きの間で話題を呼んでいたバンドであり、「キラーボール」もそうした個性が発揮された一曲だった。次世代のシーンを担う存在が邦楽ロックの流れの中に食い込んでいたことが、このチャートからも見て取れる。
後半には海外勢が目立つ。7位のアヴリル・ラヴィーンは2000年代から続くキャリアを持つロックシンガーとして、この時期も精力的に新曲を発表し続けていた。8位のアリアナ・グランデは当時デビューしたばかりの新人シンガーであり、伸びやかで力強い歌声が早くも国際的な注目を集め始めていた頃だ。後にポップスシーンの中心的存在へと成長していく彼女の初期の輝きを、このランキングの中に見出すことができる。9位の三浦大知は、ダンスとボーカルを高い次元で両立させるパフォーマーとして評価を高めていた時期であり、「アイム・オン・ファイア」もそうした表現力の幅を感じさせる楽曲だ。10位のブリトニー・スピアーズは、デビューから長い年月を経てもなおポップシーンの第一線に居続けるベテランとしての存在感を示している。
邦楽ロックの新旧、国民的アーティスト、そして世界を席巻する洋楽ポップスまでが一枚のチャートに同居するこの週のトップ10は、2013年という一年の音楽シーンの豊かさと多様性を凝縮したような顔ぶれだった。年末という節目にあって、聴き手それぞれが一年を振り返りながら耳を傾けたであろうこのランキングは、今振り返ってもその時代の空気を鮮やかに思い出させてくれる貴重な記録といえるだろう。
2013年12月29日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)
- 1位 会心の一撃 — RADWIMPS ▶ YouTube Music / Spotify / 🛒 Amazonで探す / 🛒 楽天で探す
- 2位 STORY OF MY LIFE — ONE DIRECTION ▶ YouTube Music / Spotify / 🛒 Amazonで探す / 🛒 楽天で探す
- 3位 星月夜 — JUJU ▶ YouTube Music / Spotify / 🛒 Amazonで探す / 🛒 楽天で探す
- 4位 モノクローム — コブクロ ▶ YouTube Music / Spotify / 🛒 Amazonで探す / 🛒 楽天で探す
- 5位 明日も — MUSH AND CO. ▶ YouTube Music / Spotify / 🛒 Amazonで探す / 🛒 楽天で探す
- 6位 キラーボール — ゲスの極み乙女。 ▶ YouTube Music / Spotify / 🛒 Amazonで探す / 🛒 楽天で探す
- 7位 ROCK N ROLL — AVRIL LAVIGNE ▶ YouTube Music / Spotify / 🛒 Amazonで探す / 🛒 楽天で探す
- 8位 BABY I — ARIANA GRANDE ▶ YouTube Music / Spotify / 🛒 Amazonで探す / 🛒 楽天で探す
- 9位 I’M ON FIRE — 三浦 大知 ▶ YouTube Music / Spotify / 🛒 Amazonで探す / 🛒 楽天で探す
- 10位 WORK WORK — BRITNEY SPEARS ▶ YouTube Music / Spotify / 🛒 Amazonで探す / 🛒 楽天で探す


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