TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2014年2月9日放送)

TOKIO HOT 100 2014-02-09 放送回ランキング ランキング

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2014年2月9日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2014年2月9日放送回)。

この週の音楽シーン

2014年2月9日放送の「TOKIO HOT 100」で1位に輝いたのは、アイスランド出身のシンガーソングライター、アウスゲイル(ÁSGEIR)の「KING AND CROSS」だった。透明感のある高音の歌声と、フォークの手触りを残しながらも打ち込みや電子音を丁寧に重ねたサウンドは、当時「北欧発のフォークトロニカ」として日本のリスナーにも新鮮な驚きをもって迎えられていたジャンルの象徴的な一曲だ。母国アイスランドではすでに国民的な人気を得ていた彼が、英語詞の作品を携えてヨーロッパ、そして日本へと届いた流れは、インターネットとストリーミングの浸透によって「小さな国の音楽」が国境を越えやすくなっていた時代性を映していたと言える。派手さで押し切るのではなく、静けさと余白で聴かせる音楽が都市型のFM局でトップに立ったこと自体が、2014年という年の洋楽シーンの多様さを物語っていた。

この週のTOP10全体を見渡すと、まさに「エレクトロニックとオーガニックの共存」が浮かび上がってくる。3位のダフト・パンクは、フィレル・ウィリアムスを迎えた「GET LUCKY」で前年からロングヒットを続け、ディスコ・ファンクの生演奏回帰を世界的なムーブメントに押し上げた立役者だった。10位のクリーン・バンディット feat. ジェス・グリン「RATHER BE」は、クラシカルな弦の響きとダンスミュージックを融合させた新しい感覚のトラックで、まさにこの年のUKシーンを象徴する存在として存在感を放っていた。8位のアリアナ・グランデ「BABY I」は、まだキャリア初期だった彼女の伸びやかな歌唱力が際立つ一曲で、後にポップスの頂点へと駆け上がる才能の萌芽をすでに感じさせていた。6位のワン・ダイレクションは当時世界中のティーンを熱狂させた存在で、「STORY OF MY LIFE」はバンド編成的なアレンジで彼らの成長を印象づけた楽曲だった。5位のカイリー・ミノーグ「INTO THE BLUE」は、ベテランならではの安定したポップセンスを示し、世代を超えたヒットチャートの奥行きを感じさせる並びとなっていた。

邦楽勢も充実していた。2位の家入レオ「チョコレート」は、伸びやかで力強いボーカルが印象的なバラードで、当時10代から支持を集めていた彼女の代表曲のひとつ。4位のaiko「君の隣」は、日常の機微を掬い取る歌詞世界と柔らかなメロディで長年ファンを惹きつけてきた彼女らしい一曲だった。7位のサカナクションは「グッドバイ」で、バンドサウンドと電子音響を往来する独自の音楽性を示し、ロックバンドの枠に収まらない存在感を放っていた。9位のKANA-BOONは「結晶星」で疾走感のあるギターロックを聴かせ、当時勢いを増していた若手バンドシーンの熱量を体現していた。

こうして振り返ると、この週のチャートはEDM以降のダンスミュージック、UKポップ、北欧シンガーソングライター、そして日本のバンド・シンガーソングライターが横並びで共存する、実に豊かな瞬間だったことがわかる。1位に静謐なアウスゲイルの楽曲が輝いたことは、派手さだけがヒットの条件ではないという、当時のリスナーの耳の成熟を静かに物語っている。今聴き返しても、この並びの多様性と時代の空気は色褪せていない。

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2014年2月9日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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