TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2011年1月9日放送)

TOKIO HOT 100 2011-01-09 放送回ランキング ランキング

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2011年1月9日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2011年1月9日放送回)。

この週の音楽シーン

2011年最初の週となる1月9日放送の「TOKIO HOT 100」で1位に輝いたのは、マイケル・ジャクソンの「BEHIND THE MASK」だった。マイケルが2009年に急逝してから1年余りが過ぎ、遺されたレコーディングをもとに制作されたアルバム「MICHAEL」が世に出たのがこの前年の暮れ。その中から届けられたこの曲が、新しい年の幕開けにチャートの頂点に立っていたというのは、なんとも感慨深い巡り合わせだ。ダンサブルなビートと生前のマイケルらしいメロディセンスが息づくこの一曲を、リスナーがどんな思いで聴いていたかを想像すると、単なる「新曲」としてではなく、ひとつの時代を築いたアーティストへの追悼と再評価の空気がまだ色濃く漂っていたことが窺える。

この週のTOP10を見渡すと、日本のポップスシーンの実力者たちがずらりと顔をそろえている。2位のいきものがかり「ありがとう」は、国民的な支持を受けたバンドが等身大の言葉で紡ぐ楽曲として、多くのリスナーの心を掴んでいた時期。3位のBUMP OF CHICKENと4位のMr.Children、いわゆる邦楽ロック・シーンを牽引してきた両バンドが並んで上位に入っているのも象徴的で、当時のJ-POPが持っていた層の厚さを感じさせる。そして5位には宇多田ヒカルの「GOODBYE HAPPINESS」。この曲は彼女が「活動休止」を発表した時期と重なっており、当時のリスナーにとっては特別な響きを持つ一曲だったはずだ。日本のポップミュージックシーンに大きな足跡を残してきたアーティストの動向に、多くの耳が集まっていたことは想像に難くない。

一方、洋楽サイドに目を向けると、6位のブラック・アイド・ピーズ「THE TIME(DIRTY BIT)」、7位のブルーノ・マーズ「JUST THE WAY YOU ARE」といった曲が並ぶ。ブルーノ・マーズはこの時期、ソロアーティストとしてブレイクを果たしたばかりで、シンプルながら普遍的な愛の言葉を綴ったこの曲は世界中でヒットしていた。ブラック・アイド・ピーズもエレクトロ色を強めたサウンドで一時代を築いており、2010年代初頭のクラブ・ミュージックとポップスの融合を体現するような存在だった。9位のクリスティーナ・アギレラ「EXPRESS」も含め、当時のUSチャートの潮流がそのまま東京のラジオにも反映されていたことがよくわかる並びだ。

そして8位にはMICHIの「LOVE IS.」、10位には神聖かまってちゃんの「美ちなる方へ」。前者はR&Bやソウルの要素を持つ丁寧な歌声が魅力の楽曲であり、後者はインターネットを起点に独特の存在感を放っていたバンドの曲として、当時のインディーズ~オルタナティブなムーブメントを象徴していた。メジャーな洋楽・邦楽のヒット曲の隙間に、こうした尖った個性を持つアーティストが顔を出すのも、このチャート番組らしい選曲眼だったと言えるだろう。

マイケル・ジャクソンという不世出のスターの楽曲が新年最初の1位を飾ったこの週は、時代を超えて愛される音楽の強さと、同時代を生きるアーティストたちの多彩な表現が交差する、まさに音楽シーンの縮図のような瞬間だった。今こうして振り返ると、2011年という年が始まったばかりの空気の中に、懐かしさと新しさが同居していたことに気づかされる。

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2011年1月9日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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