TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2014年8月10日放送)

TOKIO HOT 100 2014-08-10 放送回ランキング ランキング

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2014年8月10日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2014年8月10日放送回)。

この週の音楽シーン

2014年8月10日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、1位に輝いたのはカルヴィン・ハリスの「SUMMER」だった。スコットランド出身のプロデューサー/DJとして、すでに数々のダンスフロア・アンセムを送り出してきた彼だが、この曲もまた夏の空気そのものを凝縮したような、突き抜ける多幸感に満ちたトラックだった。エレクトロとポップスの境界を軽やかに越えていくカルヴィン・ハリスの作風は、当時のクラブミュージックが一気にメインストリームへと接近していった流れを象徴する一曲だったと言える。EDMという言葉が日本でも一般的に浸透しつつあった時期であり、フェスやラジオを通じてダンスミュージックが日常の風景に溶け込んでいった、まさにその過渡期の空気をこの曲は運んでいたのではないだろうか。

2位には、アカペラグループのペンタトニックスによる「DAFT PUNK」がランクイン。楽器を一切使わず、人の声だけであの電子的なサウンドを再現するという発想自体が驚きであり、YouTubeを起点に世界的な支持を広げていた彼らの勢いを感じさせるランクインだった。動画プラットフォームが音楽の発見のされ方を変えていった時代性を思うと、この曲がチャート上位に位置していたことにも納得がいく。

国内勢に目を向けると、3位には秦基博の「ひまわりの約束」。映画『STAND BY ME ドラえもん』の主題歌として広く知られるようになったこの曲は、夏の情景と切なさが同居する日本語詞のバラードとして、洋楽主体のチャートの中でひときわ温かい存在感を放っていた。4位のゲスの極み乙女。「猟奇的なキスを私にして」は、変拍子やジャズ/プログレ的な要素を大胆に取り入れながらもポップに聴かせる構成力が話題となり、バンドシーンに新しい風を吹き込んでいた時期の代表曲だ。8位の家入レオ「純情」、10位の赤い公園「サイダー」も含め、若手アーティストたちがそれぞれ異なる個性でシーンを彩っていたことが窺える。

洋楽勢では、6位にマジック!の「RUDE」がランクイン。レゲエ・ポップの軽快なリズムは、この年の夏を象徴するサウンドのひとつとして各国のチャートを賑わせていた。5位のジェイソン・マーズ「LOVE SOMEONE」、7位のベースメント・ジャックス「NEVER SAY NEVER」も並び、ダンスミュージックからシンガーソングライター系まで幅広いジャンルが同居しているのがこの週の特徴だ。そして9位には、マイケル・ジャクソンの「LOVE NEVER FELT SO GOOD」。没後に発掘された音源がこうして新曲としてチャートに登場すること自体が、彼の存在の大きさを改めて物語っていた。

こうして並べてみると、この週のTOP10は、EDMの隆盛、YouTube発のアーティストの躍進、邦楽バンドシーンの多様化、そして時代を超えて聴かれ続けるレジェンドの新音源という、2014年夏の音楽シーンの断面図そのものだったように思える。ジャンルも国境も軽やかに越えていくラジオチャートならではの一週間だったのではないだろうか。

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2014年8月10日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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