TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2016年3月6日放送)

TOKIO HOT 100 2016-03-06 放送回ランキング ランキング

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2016年3月6日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2016年3月6日放送回)。

この週の音楽シーン

2016年3月6日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、堂々の1位に輝いていたのは秦基博の「スミレ」だった。透明感のある歌声と、丁寧に言葉を紡いでいくソングライティングは、この曲でも健在で、季節の変わり目にふさわしい静かな熱量を持った一曲として多くのリスナーの心をとらえていたのだろう。春先という季節性も相まって、都会の喧騒の中でふと立ち止まって聴きたくなるような、そんな存在感を放っていた楽曲だったことが伺える。秦基博というアーティストは、シンガーソングライターとしての実直さを貫きながらも、時に大きなタイアップを得て幅広い層に届く楽曲を生み出してきた稀有な存在で、この時期もその路線が続いていたことがチャートからも読み取れる。

この週のTOP10を見渡すと、実に多彩な音楽的潮流が交差していたことがわかる。2位にはRIHANNAとDRAKEという、当時の世界的なポップ/R&Bシーンを牽引していた二人による「WORK」がランクイン。カリビアンなリズムを取り入れたこの曲は、まさに2016年前後のポップミュージックがダンスホールやレゲエの要素を積極的に吸収していた時代の空気を象徴する存在だった。一方で3位にはBUMP OF CHICKENの「BUTTERFLY」がつけており、日本のロックシーンの重鎮が持つ普遍的な人気の高さもうかがえる。4位のamazarashiによる「多数決」は、社会性を帯びた歌詞世界とバンドサウンドで独自の存在感を示すアーティストとして、ロックリスナーからの支持の厚さを感じさせる順位だ。

洋楽勢では5位にTHE 1975の「THE SOUND」が入っており、当時のUKギターロック/シンセポップのトレンドを牽引していたバンドとして、日本のリスナーにもしっかり浸透していたことが見て取れる。8位のGWEN STEFANIによる「MAKE ME LIKE YOU」も、ソロアーティストとしての彼女がこの時期に精力的な活動を展開していたことを物語る一曲だ。国内に目を向ければ、6位のSOIL&”PIMP”SESSIONS feat. NAGAOKA RYOSUKEの「CONNECTED」は、ジャズを基盤にしながらもクラブミュージック的な躍動感を持つバンドらしい仕上がりで、ジャンルを横断する日本のバンドシーンの豊かさを示している。7位のCHARISMA.comは、エレクトロやシティポップ的な感性を持つユニットとして、当時の東京発のポップミュージックシーンに独特の彩りを添えていた存在だ。

9位の雨のパレード「TOKYO」、10位のKING「THE GREATEST」も含め、このTOP10全体を眺めると、洋楽と邦楽、メジャーとインディー、ロックとR&B、電子音楽的なアプローチとバンドサウンドが違和感なく並置されている点に、当時のJ-WAVEらしい選曲眼が表れているように思う。2016年前後という時期は、ストリーミングサービスが日本でも徐々に浸透し始め、リスナーの音楽との出会い方そのものが変化していく過渡期でもあった。ジャンルの垣根が緩やかに溶けていくなかで、秦基博の「スミレ」が1位に立っていたという事実は、丁寧な音楽性がなお強く求められていた時代の空気を映し出しているのではないだろうか。こうして一週間分のチャートを改めて眺めるだけでも、当時のシーンの多様性と熱量が鮮やかに蘇ってくる。

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2016年3月6日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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