TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2011年11月20日放送)

TOKIO HOT 100 2011-11-20 放送回ランキング ランキング

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2011年11月20日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2011年11月20日放送回)。

この週の音楽シーン

2011年11月20日のJ-WAVE「TOKIO HOT 100」で1位に輝いたのは、コールドプレイの「チャーリー・ブラウン」だった。この曲は同年10月にリリースされたアルバム「マイロ・ザイロト」からのナンバーで、クリス・マーティン率いる英国のバンドが、それまでのギター主体のロックサウンドにエレクトロニックな質感を大胆に取り入れた時期の代表曲のひとつだ。壮大に開けていくコーラスワークと、ライブでの合唱を前提にしたようなスケール感は、スタジアムロックの系譜を継ぎながらも、当時勢いを増していたエレクトロ・ポップの潮流を意識した作りになっており、洋楽ロックバンドが変化を恐れずに音像をアップデートしていく過程を象徴する一曲だったと言える。

この週のTOP10を眺めると、1位のコールドプレイに象徴されるように、洋楽・邦楽、ロック・ポップス・エレクトロニカが分け隔てなく並ぶ構成になっているのが興味深い。2位のPerfume「スパイス」は、テクノポップユニットとしての完成度をさらに磨き上げていた時期の楽曲であり、3位のCrystal Kay「SUPERMAN」、4位の斉藤和義「やさしくなりたい」といった邦楽勢も、それぞれのフィールドで確かな存在感を放っていた。震災の年でもあった2011年、音楽が持つ前向きな力や日常への寄り添い方が改めて意識された時期でもあり、こうした楽曲群が並ぶこと自体に、当時のリスナーの気分が反映されていたようにも感じられる。

5位のフォスター・ザ・ピープル「PUMPED UP KICKS」は、軽快なインディーポップのサウンドとは裏腹に、内省的で重いテーマを内包した楽曲として2011年を象徴するヒットのひとつだった。こうした「聴きやすさの奥にある奥行き」を持つ楽曲を積極的に拾い上げる姿勢は、番組が単なる流行の追認にとどまらず、海外の新しい潮流を早い段階でリスナーに紹介しようとする編集眼の表れだったのだろう。6位のヒメナ・サリニャーナ、8位のアヴァランチ・シティ、10位のマイア・ヒラサワといった、当時の日本の一般的な洋楽リスナーにはまだ馴染みの薄かったアーティストたちが並んでいる点も、このチャートならではの多様性を物語っている。

7位には@DJTOMOKO N UUCA-LAUGHの「ナミダの無駄遣い」がランクインしており、国内のクラブ・ダンスミュージックのシーンとメインストリームが交差していた時代の空気も感じ取れる。9位のJUJU「LULLABY OF BIRDLAND」は、ジャズスタンダードとして知られる楽曲をJUJUならではの解釈で歌い上げたもので、こうしたスタンダード曲のカバーがヒットチャートに顔を出すのも、当時の音楽シーンの懐の深さを示していた。

改めて振り返ると、この週のTOP10は、一組の海外ロックバンドの進化形と、国内外の多様なアーティストたちの個性がバランスよく共存した一週間だったと言える。コールドプレイが「チャーリー・ブラウン」で見せたサウンドの拡張は、その後の彼らの方向性を占う重要な一曲でもあり、震災後という特殊な時代背景の中で、音楽が持つ多層的な役割を静かに体現していた回だったのではないだろうか。

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2011年11月20日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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