TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2016年8月7日放送)

TOKIO HOT 100 2016-08-07 放送回ランキング ランキング

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2016年8月7日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2016年8月7日放送回)。

この週の音楽シーン

2016年8月7日放送の「TOKIO HOT 100」で1位を飾ったのは、SPITZの「醒めない」だった。90年代から日本のロックシーンを支え続けてきたバンドが、この時期にもチャートの頂点に立っていたという事実は、彼らの音楽が世代を超えて聴かれ続けている証左と言えるだろう。草野マサムネの澄んだ歌声と、几帳面でありながらどこか浮遊感のあるメロディラインは、デビューから20年以上を経てもなお色褪せることがなかった。派手な演出やトレンドに寄りかかることなく、あくまで「良い曲」で勝負し続ける姿勢が、この週のトップに反映されていたように思う。

この週のTOP10を眺めると、当時の音楽シーンの多様さが浮かび上がってくる。2位にはSUCHMOSの「MINT」がランクイン。横須賀出身のこのバンドは、ブラックミュージックの要素を大胆に取り入れたサウンドで、当時の若いリスナーから熱狂的な支持を集めていた。3位のGLIM SPANKYもまた、レトロなロック・サウンドを現代的な感性で鳴らすバンドとして注目を浴びていた時期であり、国内のギターロック・シーンが独自の進化を遂げていたことがうかがえる。

海外勢に目を向ければ、4位にはRED HOT CHILI PEPPERSの「DARK NECESSITIES」がランクイン。ベテランバンドが新作を引っ提げて健在ぶりを示していた。5位のMAJOR LAZER feat. JUSTIN BIEBER AND MOによる「COLD WATER」、6位のTIESTO feat. JOHN LEGENDによる「SUMMER NIGHTS」は、まさに2016年の夏を象徴するトロピカルハウス/EDM系の楽曲であり、当時世界的に流行していたダンスミュージックの潮流がそのまま日本のラジオチャートにも反映されていたことがわかる。この年はEDMやトロピカルサウンドが世界のヒットチャートを席巻しており、日本のリスナーもその波を敏感にキャッチしていた。

7位のPENTATONIXによる「PERFUMEメドレー」は、アカペラグループが日本のポップスをカバーするという異色の企画であり、洋楽と邦楽の垣根を超えたクロスオーバーが起きていたことを物語る。8位には西野カナの「HAVE A NICE DAY」がランクイン。当時彼女は等身大の恋愛観を歌う楽曲で若い女性リスナーから絶大な支持を得ており、邦楽ポップスの一大勢力として存在感を放っていた。9位のMAGIC! feat. SEAN PAULによる「LAY YOU DOWN EASY」、10位のKANDACE SPRINGSによる「TALK TO ME」は、レゲエやソウルのテイストを持つ楽曲として、洋楽リスナーの耳を楽しませていたことだろう。

こうして振り返ると、この週のチャートは邦楽ロックの新旧世代の共存、EDM/トロピカルハウスの世界的流行、ジャンルを横断するカバーやコラボレーションなど、2016年夏という時代の空気を凝縮したラインナップだったと言える。SPITZという不動の存在が1位に立ちながらも、その周囲には次々と新しい才能や潮流が押し寄せていた。そんな過渡期ならではの緊張感と多様性こそが、当時の「TOKIO HOT 100」の面白さだったのではないだろうか。

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2016年8月7日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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