TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2017年5月21日放送)

TOKIO HOT 100 2017-05-21 放送回ランキング ランキング

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2017年5月21日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2017年5月21日放送回)。

この週の音楽シーン

2017年5月21日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、1位に輝いたのはケイティ・ペリーがミーゴスを迎えた「BON APPETIT」だった。この曲は、彼女が新体制でリリースしたアルバム『Witness』の始動期を象徴する一曲で、料理や食事を比喩にした挑発的な歌詞世界と、当時のUSポップシーンに欠かせなかったミーゴスのトラップ的なフロウが融合していたのが最大の聴きどころだったと言える。ケイティ・ペリーといえば、それ以前は王道のダンスポップやアリーナ映えするサウンドで知られていたが、この曲では従来のイメージを一新し、よりビートに重心を置いたミニマルなプロダクションへと舵を切っていた点が印象的だ。当時のシーンでは、ヒップホップとポップスの境界がますます曖昧になり、フィーチャリングにトラップ系ラッパーを迎える手法がスタンダード化していた時期でもあり、この1位はまさにその潮流を体現していたと言えるだろう。

TOP10全体を眺めると、洋楽と邦楽が拮抗しながら共存していたのもこの時期らしい光景だ。ハイムの「WANT YOU BACK」は、姉妹バンドならではのコーラスワークとレトロなポップセンスが光る一曲で、当時のインディーポップシーンの成熟を感じさせた。カサビアンの「YOU’RE IN LOVE WITH A PSYCHO」は、UKロックバンドらしいユーモラスかつダンサブルなアプローチで、フェスシーンでの存在感を裏付けていた。アリアナ・グランデとジョン・レジェンドによる「BEAUTY AND THE BEAST」は、実写版『美女と野獣』の公開に合わせた話題性の高いコラボレーションで、映画とチャートが直結する好例だった。

一方、邦楽勢も存在感を放っていた。ゲスの極み乙女。の「シアワセ林檎」は、川谷絵音らしい捻りの効いたメロディとバンドアンサンブルが際立ち、あいみょんの「愛を伝えたいだとか」は、まだブレイク前夜だった彼女のシンガーソングライターとしての瑞々しい表現力を伝えていた。藤原さくらの「SOMEDAY」は、透明感のある声質とシティポップ的な感触を併せ持つ楽曲で、当時のシティポップ再評価の空気とも響き合っていた。RADWIMPSの「サイハテアイニ」は、映画『君の名は。』のヒット以降、バンドが持つ物語性と歌詞の力をあらためて印象付けた一曲だ。エメの「MARCH OF TIME」は壮大なバラード表現で存在感を放ち、ナルバリッチの「IT’S WHO WE ARE」は、日本発のブラックミュージック志向のバンドとして注目を集めていた時期の代表曲だった。

こうして振り返ると、この週のチャートは、USポップのトレンド転換と、邦楽シンガーソングライターやバンドの多様な表現が同時に映し出された貴重なスナップショットだったと言える。ケイティ・ペリーの1位は、ポップスとヒップホップの融合が加速していく時代の入り口を象徴し、同時にTOP10全体は、ジャンルやカルチャーの垣根を越えて音楽が横断的に楽しまれていた2017年という年の空気を、いまも鮮やかに伝えてくれる。

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2017年5月21日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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